映画 中村勘三郎
2013年 / 日本
監督:松木 創
CAST:中村勘三郎 他
<STORY>
勘三郎は死なない・・・心が、受け継がれていくから・・・
10年間に渡る密着取材によって撮影された7000本のテープの中から、厳選した映像、そして勘三郎の残した数々の”言葉”によって紡がれていく、かつてないスケールのドキュメンタリー映画。
希代の歌舞伎俳優は何を夢見て走り続け、そして我々に何を伝えたのか。勘三郎の熱く、美しく、そして優しい、その魂が、今、フィルムに焼き付けられた。
「死ぬまで走り続け、夢を見続けていたい」ー 勘三郎の言葉から映画は幕を開ける
<感想>
2012年12月5日。57歳の若さでこの世を去った十八代目中村勘三郎。
残念なことに私が歌舞伎を初めてみたのは勘三郎さんが亡くなってから5ヶ月目。
そして、勘三郎さんの歌舞伎を見たのは彼の死から半年経ってからだった(シネマ歌舞伎で「刺青奇遇」)。
私は心から後悔している。ナゼもう少し早く、歌舞伎を見ようと思わなかったのか。
叶うのであれば、舞台で演じる中村勘三郎をこの目で見たかった。
人間としても魅力溢れる勘三郎さん。この映画の中に溢れる人柄。そして歌舞伎への熱く大きく深い想い。
「勘三郎を襲名した時から、70歳まではただひたすら走り続けるつもりでね」と映画でも何度か口にされている。2005年に勘三郎を襲名されてから7年・・・本当に道半ばでの旅立ちは残念でならない。
だけど、彼の映像はたくさん残っている。たとえ映像であっても、勘三郎さんを見ることができるのは幸せ。
最近、息子勘九郎さんのNY公演「怪談乳房榎」を見た。素晴らしい役者へと数年で成長していると感じられた。ファンとしてうれしいこと。
勘三郎さん、私はあなたは旅立ってしまってからのファンだけれど、そんなファンもいるんだって空の上で笑って見ていてください。まだ歌舞伎初心者の私だけれど、これからもっと歌舞伎を愛していこうと思います。
あなたと同じ時を生きられて良かったです。
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