2014年 / 米 監督:アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ CAST: マイケル・キートン、エドワード・ノートン エマ・ストーン、ナオミ・ワッツ |
<STORY>
リーガン・トムソンはかつて「バードマン」という大ヒット映画でスーパーヒーローを演じたスター俳優だった。しかし、シリーズ終了から20年ヒット作にも恵まれず、家庭にも失敗し、仕事も家族も失っていた。失意のどん底から這い上がるためリーガンはレイモンド・カーヴァーの短編小説を舞台向けに脚色し、自らの演出と主演でブロードウェイの舞台に立つことを決意する。
しかし、プレビュー公演直前に1人の俳優が怪我で降板してしまう。その代役をブロードウェイで活躍するマイク・シャイナーがすることに。そのマイクの才能にリーガンは次第に追いつめられていく。
第87回アカデミー賞 作品&監督賞受賞
<感想> 評価 ★3
大好きな監督アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ、2014年アカデミー賞受賞作品です。
先日は「ボーグマン」。今回は「バードマン」。
同じ(・・・マン)繋がりですが、全く趣向が違いました。
私は以前からイニャリトゥ監督押しです(ココに紹介しています)
カレの作品の見た4作品はすべて好きですし、私自身の「映画ベスト20」の中にも2作品入っているほどです。
で、この「バードマン」ですが、私には難解過ぎました。
ここのところ、アカデミー賞作品は理解出来る作品の受賞が多かったので、気を抜いていましたが、私の理解を超える作品が受賞することも多いです。まさに「バードマン」はソレ。
こんなに映画が好きで観ていても、私はただの映画好き。
この映画が評価される超絶長回しワンカット撮影とか、BGMはほぼドラム音だけですが、そのドラムがジャズドラムの匠:アントニオ・サンチェスの即興だとか、短編の名手、レイモンド・カーヴァーの「愛について語るときに我々の語ること」をベースにして作られた脚本の緻密さなどが話題なんだそうですが、何一つ知らない、わからないと言う自分の無知さを恥じるしかない知識でこの映画を観たので、私に理解できたのは、「バードマン」として一世を風靡した俳優リーガンが、世間から忘れ去られている事実に必死で立ち向かい、(オレはここにいるんだ)と主張すればするほど、混沌とした世界の中に入り込み、やがて精神の均衡を保てなくなっていく話ーと言うことだけ。
ラストシーンはいろんな解釈があるようですが、私は、舞台上でリーガンは芝居通り頭を打ち抜いて死んだと思っています。
映画の中程で、NYの街を浮遊するリーガンのシーンは、とても印象深かったです。
この映画は、私の理解を超えたけど、イニャリトゥ監督の今度に期待です。
と、書いたら、2015年のアカデミー賞もイニャリトゥ作品「レヴェナント:蘇えりし者」が受賞しましたね。
日本公開が楽しみです。
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