2005年/米 監督 :テイラー・ハックフォード CAST: ジェイミー・フォックス、ケリー・ワシントン レジーナ・キング、クリフトン・パウェル アーンジャニュー・エリス 第77回アカデミー賞 主演男優賞 ジェイミー・フォックス |
<STORY>
ジョージア州の貧しい家庭に生まれたレイ・チャールズ・ロビンソン。母:アレサによって弟と仲良く育てられた。だがある日、弟が溺死してしまう。そしてレイも7歳の時、視力を失った。以来、“音”に光明を見いだしていくレイ。1948年、17歳になった彼は、バスでシアトルへ旅立った。そこで間もなくピアノの才能を認められたレイはバンドのツアーに参加し、盲目の天才と呼ばれるようになる。その一方、麻薬に溺れ始める。それでも’52年にはレコード契約を結び、やがてゴスペル・シンガーのデラ・ビーと運命の出会いをし、結婚。レイ・チャールズの生涯を描いた作品。
<感想> 評価 ★3.5
レイ・チャールズの生涯を描いた作品です。
レイが生きている時から映画化の話が進められていましたが、残念なことに2004年6月に彼はこの世を去ってしまいます。しかし、それ故に映画はより一層の重みを持ったように思います。
この映画の素晴らしさは主演のジェイミー・フォックスの演技力と言っていいと思います。詳しく語れる程、レイ・チャールズを知ってるワケではないですがレイのしぐさや歌う時の身体の動きまでレイ・チャールズが乗り移ったようです。実際、ジェイミーは3歳からピアノを始めていたらしく、レイと共にピアノを弾いてこの役を勝ち取ったそうです。
黒人である為の差別。レイの住む南部(ジョージア州)はバスの中も白人用と黒人用とにテープで区切られる程の差別があり、貧しい暮らし、弟の不慮の死・突然の盲目。ピアノと歌う才能が認められ独り立ちするも盲目故に人に騙され、麻薬に手を出し、麻薬と女に溺れる(2004年現在、子供12人、孫5人)日々。しかし、彼の歌声とピアノは人々を魅了します。麻薬に溺れた理由は、人間不信とひとりで暗闇で生きていくことに耐えられない孤独感。そして弟の死を助けられなかったことへの自責の念が彼を苦しめたことによる逃げだったように映画の中では表現されていました。
日本でも「いとしのエリー」をカバーしたことで有名になったレイ・チャールズ。映画の中で流れる曲は聴いたことがある曲ばかりです。曲が生まれた時の背景も楽しめ、彼の作品をますます好きになりました。
映画を観終わって レイ・チャールズを改めて味わいたくなる作品です。
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