THE MAN WHO CRIED *耳に残るは君の歌声*

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2002年/英・仏

監督 :サリー・ポッター

CAST:
クリスティーナ・リッチ、ジョニー・デップ
ケイト・ブランシェット、ジョン・タトゥーロ
クローディア・ランダー・デューク

<STORY>
1927年、ロシア。貧しい村に住むユダヤの少女フィゲレは母を亡くし父と祖母と暮らしていた。ある日父は出稼ぎのために渡米。しかし、その直後にフィゲレの住む村が暴動に巻き込まれ焼き払われてしまう。何とか戦火を逃れたィゲレはイギリスへと流れ着く。フィゲレは孤児としてスージーと名付けられキリスト教の家庭に預けられる。言葉が通じず孤立するスージーはある日、ジプシーの一団を目にしたとき、その口から美しい歌声を発した。10年後、成長したスージーは父を探す旅に出る。スージーは旅費を稼ぐためパリでコーラス・ガールとして働く。

<感想> 評価 ★3.5
映画全体、色味を抑えた色調で揃え、言葉による解説を一切使わずに会話と情景だけで読みとらせる構成なので、「静寂」と「オペラ」のコントラストが際だって素晴らしい映画だった。
それぞれのオペラ楽曲が場面にマッチしていて心の響いた。ただ、解説がない分、知識を持っていないと理解しにくい部分はある。たとえば、フィゲレ一家がユダヤであること。村の様子や名前で気づいておかないと、のちにスージーと出会うユダヤを隠して生活している人々との出会い(アパルトマンの管理人やオペラ座の支配人など)へと繋がるところを理解できないだろうし、ジョニデ演じる「ジプシー」と言う存在。ジプシーに対する人々の嫌悪感の度合いなど知識が十分にないとすっーと流してしまいがちになる部分が出てきてしまうだろう。
映画としての評価は★3.5ぐらいしかつけれないがオペラ好きは楽しめる作品である。

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