HILARY AND JACKIE *ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ*

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1998年/英

監督 :アナンド・タッカー

CAST:
エミリー・ワトソン、レイチェル・グリフィス、
ジェームズ・フレイン、デヴィッド・モリシー

<STORY>
音楽の英才教育を受けて育った仲の良い姉妹、ヒラリーとジャッキー。
姉のヒラリーはフルートでいくつも賞を受け、両親の自慢の娘だった。
ジャッキーはヒラリーに追いつきたい一心でチェロを猛練習し、いつしか姉を追い越して賞賛を浴びるようになる。
16歳でデビュー・リサイタルを成功させ、20歳でプロデビューを果たしたジャッキーには世界各都市への演奏旅行の日々が待っていた。しかし華やかな栄光の影でジャッキーは孤独に苦しみ、一方で姉のヒラリーは自分の才能に見切りをつけ平凡な女の幸せを求めようとしていた・・・。

<感想> 評価 ★3
物語の焦点はジャクリーヌ・デュ・プレの音楽ではなく、愛憎入りまじる姉と妹の関係が中心に描かれている。
この作品を、プロのチェロ演奏家:ジャクリーヌ・デュ・プレの生涯と観るか、1つの作品と観るかで感想はおのずと変わってくる。
映画として観る場合、エミリー・ワトソン+レイチェル・グリフィスが好演。葛藤が伝わるし、映画の構成も姉側から観た世界と、妹側から観た世界2つに分けて見せる手法も悪くないと思った。
ジャクリーヌ・デュ・プレの生涯として観る場合、「天才ゆえの苦悩」を感じる。
家族と姉に認めてもらいたかった。それだけではじめたチェロ。猛練習の甲斐があり、賞取りチェロ弾きとなるけれど、ソレは反面、大人になれないままにプロの音楽家の世界に身を置く結果となり、精神的に追いつめられ、孤独に苦しむシーンが出てくる。
天才とはツライものだと思う。そして精神的に強くなければ、この世はどんな生き方を選んでもツライものとなると見終わったあとに感じた。 

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