2006年/オーストラリア 監督 :ムラーリ・K・タルリ CAST: フランク・スウィート、テレサ・パルマー、 ジョエル・マッケンジー、クレメンティーヌ・メラー |
<STORY>
成績優秀な高校生マーカス、心優しいその妹メロディ、スポーツマンのルーク、イギリスから移住してきた片脚が悪いスティーヴン、長髪でゲイをカミングアウトしたショーン、ルークに恋するサラ、それぞれに悩みを抱えたごく普通の6人の高校生に焦点を当て、そのうちの1人が午後2時37分に自殺するという事実を前提に、彼らの1日をそれぞれの視点から描き出していく。
<感想> 評価 ★3
2006年カンヌ国際映画祭で絶賛された本作。オーストラリアの19歳、ムラーリ・K・タルリの初監督作品であるなどいろんな条件で話題となった1作。
本作を簡単に説明すると、オープニングで誰かが自殺をする。主な登場人物6人のインタビューを交えながら、自殺する時間 2:37 まで時間をさかのぼり、謎解きサスペンス調に構成した青春群像劇と言う感じ。
登場する6人は、誰もがシビアな問題を抱えていて、ふとしたきっかけで自殺してもおかしくない状況であるだけに、冒頭の自殺者は誰?と考えさせることで最後まで見せる力は持っている。けれど、映画作品としては(ん~)と思ってはしまった。監督が伝えたいことは感じることが出来るけれど、彼らの抱えている問題はシビア過ぎて、そこらへんにいるティーンエイジャーが抱える脆さ危うさとは違うんじゃないかと思えてしまう。ネタバレにはなるが、自殺しちゃった娘の背景は謎のままだし。明るく、勉強だ、恋愛だSEXだって学生生活を楽しんでいるようだけど、学生社会も生きやすい場所じゃないんだよって事は改めてわかった気がしたけれど。
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