2003年/米 監督 :スパイク・ジョーンズ CAST: ニコラス・ケイジ、メリル・ストリープ、クリス・クーパー アカデミー助演男優賞・クリス・クーパー受賞 ゴールデンブローブ助演男優賞・クリス・クーパー受賞 |
<STORY>
蘭に魅せられた男×その彼を追うインテリ女性ライター×そのふたりの映画化の脚本を手がける天才脚本家×脚本家になりたいその双子の弟
チャーリー・カウフマンは「マルコヴィッチの穴」の脚本で注目を集めた脚本家。今回依頼は「蘭に魅せられた男」の脚本執筆。しかし、書こうとすればする程まったく書けなくなり精神的に追い詰められる。一方双子の弟であるドナルドまでが脚本家に憧れ勉強しはじめる・・・
<感想> 評価 ★3
観ている最中はワケがわからずおもしろくないと思ったのだが、見終わった後に(何か)が残る映画だったようで、案外イケルかもと感じた不思議な作品。
コンプレックスだらけの天才脚本家の苦悩と蘭に魅せられた男。それをリポートする女性ライターの話そして彼が書いていく脚本の中味も並行しているという3重構造なのでこんがらがる部分はあるけれどそこが面白くもある。
役者はさすがのニコラス・ケイジ!彼はどんな役柄でも演じきれる。今回は性格の違う双子を演じ分け芸達者ぶりを見せてくれた。メリル・ストリープもまさに彼女でしかできない存在感。あんまり好きじゃない女優なんだけどやっぱりさすがだ。STORYの中で蘭の男とライターの女性を通して「生きること」を表現し、不器用な脚本家を通し恋のアプローチを表現してるように感じた。
で、私は蘭に魅せられた男を演じていたクリス・クーパーに興味を持った。俳優・クリス・クーパーは過去「アメリカン・ビューティー」で隣家の元軍人役をしていた。今回は全く違う役で人生の頂点と地獄を知り生きているエリートとは程遠い男を演じているのだがこれが味わい深い。映画の冒頭ウザかった彼を最後は愛しいとさえ思ってしまったのはフシギ。
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