2000年/米 監督 :フランク・ダラボン CAST: トム・ハンクス、ディヴィッド・モース、 マイケル・クラーク・ダンカン、サム・ロックウェル、 ダグ・ハッチソン、ボニー・ハント |
<STORY>
時代は、1935年アメリカ大恐慌時代。死刑囚専門の監獄の看守主任をするポール(トム・ハンクス)の元に、大男のジョン・コーフィ(マイケル・クラーク・ダンカン)が送られてくる。ジョンの犯罪は、少女二人を殺した罪であり、死刑判決を受けての投獄であった。とても大柄で黒人であるジョンに、看守達は恐怖感を持つが、実際のジョンは、暗闇を怖がるなどとても人殺しをした人間には思えないおとなしい性格の持ち主だった。ある日、病気を患ってたポールが突然ジョンにつかまる。抵抗するポールを押さえつけたジョンは、不思議な力でポールの病気を治してしまう。このことをきっかけに、ポールは神秘的な力を持つジョンを特別な存在だと思うようになる。そんな背景を題材に、5人の看守と罪の償いとして死刑宣告をされる囚人の関係を見つめた作品である。
<感想> 評価 ★4.5
Storyはただ死刑制度について問題提起をしただけの作品ではない。
また、不思議な力をもつジョン・コフィーという大柄な黒人男性のミラクルだけを扱った作品でもない。看守主任=ポール(トム・ハンクス)の人生を軸に”生きる”という意味を問い、死刑制度(人間が人間を裁いていいのか?)を、本当の悪とはなにかを問いている作品だと思った。
過去、※死刑関係の作品は何作品か観ているが、それらに比べて社会性は薄い。
たった1度の凶悪犯罪に死刑を判決され、その被害者家族は嘆き悲しみ、犯罪を犯した加害者(囚人)の死を祈ってる。けれど、本当の悪はそれだけではないという部分をパーシーという看守で表現していたのだろうと思った。ネタバレになるが・・・この事件のある犯人は冤罪である。冤罪も、想像をはるかに越えてあるのだろう。犯人の方も冤罪だと訴えつづける気力・お金がなければ覆せないし、アメリカには(日本にも たぶん)人種問題の絡みがある。罪を犯してない人間が 被害者家族から恨まれ、死刑にされる。「生まれて来たことを謝ります」この言葉は あまりにもつらい。
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