2004年/米 監督 :ティム・ハンター CAST: レイ・リオッタ、ウィレム・デフォー、 ミシェル・ロドリゲス |
<STORY>
数々の凶悪で異常な犯罪を起こしてきた男、リー・レイ・オリバー。彼は、致死注射によって処刑を受けることになっていた。しかし、死体保管庫で目を覚ました彼に、神経薬理学者のコープランド博士がある提案をする。それは、薬物で凶暴な性格を修整するという人体実験だった。
<感想> 評価 ★3.5
あらゆる新薬が開発される現在、人格を矯正する新薬が出来ても不思議はないと思う。本作品は薬で人格矯正ができるのか?と言うノンフィクションを味わえるサイコサスペンスでありながら人間の感情や、人との関わりをも問う骨太な作品でもある。役者も存分に実力を発揮。私は主役のレイ・リオッタだが苦手なのだがレイ役はハマっていた。凶暴な凶悪犯から治験薬「アナグレス」を服用することによって良心を取り戻していく演技まで使い分けるところは圧巻。また怪優:ウィレム・デフォーは心の傷を抱えながら「アナグレス」にかけると言う博士を熱演。しかし、私は「レイ・リオッタ、ウィレム・デフォー、新薬・・・」と言うパーツ+サスペンスと言うのでウィレム・デフォーがいつ悪役に豹変?などと期待してた分、サスペンスと言うか・・・・ヒューマン系?とラストシーンは思ってしまった。
これから見る方は、軽いサスペンスタッチとして見られた方が楽しめると思う。大きなどんでん返しや裏切りはほとんどないので。
以後ネタバレ ↓
中盤までレイ・リオッタがいつ本性を表すか!?「ホントに薬が効いてるのか?」という疑惑が見る側の緊張感を持続させていたのだろうと思う。また、新薬に固執し過ぎるコープランド博士もある意味ひとつ間違えたら・・・と言う人格に表現されているので、いつウィレム・デフォーが豹変?と期待もしたが、固執する理由がわかるあたりからサスペンスから「人間ドラマ」に変化した。ふたりの俳優の演技勝ちの映画だと私は思う。
オチはとてもシンプルで映画の中でもそれなりにネタバレはされてたんだなとオチを知ってからわかったけど、それもありかなっと・・・。
コメント待ってます♪