2000年/デンマーク 監督 :ラース・フォン・トリアー CAST: ビョーク、カトリーヌ・ド・ヌーブ、デヴィット・モース、 ピーター・ストーメア、ジョブル・ファロン カンヌ映画祭 パルムドール賞受賞(最高賞) |
<STORY>
チェコからアメリカへ移住したセルマ (ビョーク)は、工場で働きながら、女手ひとつで息子を育ていた。セルマの心の支えは音楽とダンス。年上の友人キャシー(カトリーヌ・ドヌーブ)は、彼女に保護者のように接し、愛してくれる理解者であった。しかし、セルマには、秘密があった。徐々に視力を失う病気をわずらっており、その病気は遺伝であること。よって息子ジーンにも必ず失明の時期が訪れることだ。
<感想> 評価 ★3.5
自分の信じる道を生き通したセルマと言う女性の話。
子供に対する愛情表現もいろいろだろうけれど、セルマは盲目という世界を息子のジーンに渡さないことに自分のすべてをかけた。それが自分のエゴイズムで遺伝するとわかっていながら、子を産んだことへの償いであったのだろうし、貧しくて何も残せないセルマが愛する息子のために残せるたったひとつのプレゼントだと考えたからだと思う。
この映画は賛否両論あるだろう。こんな生き方に意味がないと言えば、かたくな過ぎて意味がないようにも思う。しかし、セルマはこんな風にしか生きられなかったんじゃないだろうか・・。
踊りと歌で彼女の心の底を表現するシーンが何回も出てくるので、ミュージカルが苦手なひとには不向きかも知れない。
あと、映画の前半はカメラワークが悪く手ぶれが頻繁で
出演者の顔さえも確認できないほどであり、目がまわりそうでツラかった。
ビョークと言うシンガーは知っていたが容姿を観たことがなかったので、ビョークが母親役のセルマであるとわかるまでに時間がかかってしまったのはもったいなった。でも実年齢は、なんと1965年生まれだという。
ラストは、かなり衝撃的。本当はそのことをここに書きたいけれど、これは映画を観た人と語りたいと思う。
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