2002年/米 R-18 監督 :マーク・フォスター CAST: ハル・ベリー、ビリー・ボブ・ソーントン、 ヒース・レジャー アカデミー主演女優賞 ハル・ベリー |
<STORY>
黒人差別が深く残るアメリカ南部。
死刑執行人として働くハンク(ビリー・ボブ・ソーントン)は、
人種差別主義者の父親と気の弱い息子ソニーの3人暮らし。
息子は同じ死刑執行人の仕事をしていたが関係が巧くいっていなかった。
ある日、職場での失敗を強くとがめたのがきっかけで、ソニーはハンクの目の前で自殺してしまう。
一方、夫を死刑で失った黒人女性レティシア(ハル・ベリー)は、幼い息子をも交通事故で失うことに。
その子供を病院へ運んだのは、現場を通りかかったハンクだった。似たような境遇のふたりは少しずつ心惹かれあう。
<感想> 評価 ★3.5
「チョコレート」と言う題名とは正反対に大人のビターな映画。
映画の題名「Monster’s Ball」とは英国で死刑囚の最後の晩餐を意味するらしい。
「チョコレート」と言う邦題はどうかな?と最初は感じるけれど見終わった後は納得と言う感じ。
孤独と不安と哀しみを乗り越えて人間は生きなければならなくて、貪るように愛し合うシーンは胸に迫るものがある。
そしてエンディングが痛い。やっと手に入れた「大切にされる存在」の居場所。それがハンクの過去を知ることで自分の存在さえも打ちのめす瞬間。
(きっとうまく行くよ・・)この映画のすべてはあのラストシーンにある。
この終わり方で良かったんだと私は思うし、だからこそ私は評価をあげた。
ハル・ベリーの素晴らしい演技力は圧巻。
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