2001年/米 監督 :ロン・ハワード CAST: ラッセル・クロウ、ジェニファー・コネリー、 エド・ハリス、ポール・ベタニー、ジョシュ・ルーカス 2001年 アカデミー賞 監督賞、助演女優賞 2001年 ゴールデンブローブ賞 主演男優賞、助演女優賞、脚本賞 |
<STORY>
舞台は第二次世界大戦後のアメリカ。
数学を専攻するジョン・ナッシュは大学院に通ったいた。
ナッシュは有能ではあったが、人付き合いが苦手で、独自の理論を発見しようと、
授業にも出ずに研究に没頭していた。
独自の理論を見つけられないナッシュはどんどん追いつめられ焦って行くが
そんな彼を助けたのはルーム・メイトのチャールズだった。
そのうち、ナッシュは画期的な理論を生み出し、国の研究所に所属することとなる。
また、その能力の高さを買われ、ソ連の暗号の解読を行なうようになる。
自分の教え子のアリシアに出会い、結婚。
天才数学者ナッシュは仕事も充実、愛情にも恵まれ幸せのまっただ中にいるはずだったのに
発病してしまうのである。
数学者ナッシュがノーベル「ゲーム理論」でノーベル賞を獲るまでと彼を支えた妻の絆を描いた作品。
<感想> 評価 ★4.5
まず最初にラッセル・クロウの演技力は素晴らしかった。
現在も使われている「ゲーム理論」を見つけた偉大なるノーベル賞数学者=ジョン・ナッシュの生涯を描いたノンフィクション作品。
不要な見せ場などなく、淡々と話しが進むが、それが逆に私はよかったと思う。
評価的に”むずかしい” ”わかりづらい”と不評もあるが、娯楽映画でなく文芸作品である以上、その評価は仕方ないと思う。
統合失調症(旧・精神分裂病)の症状は幻聴・幻視・妄想であり、患者は妄想の中で生きようとするので人間崩壊を起こす精神障害であるのだが、ナッシュ氏は妻と共に苦難に打ち勝ち精神分裂病を共存し、ノーベル賞を受賞する。
そのナッシュ氏をラッセル・クロウは押さえた演技力で苦悩を巧く演じ、妻役をしたジェニファー・コネリーは想像以上の存在感で素晴らしかった。
また精神分裂病の抱える、幻視・幻覚を映像としてうまく表現したと思う。
むずかしい映画を観るのは苦手だったり、文芸ものは観たくないと言う方にはお薦めできない映画だが、私は重厚なこの映画に浸れて感動している。
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