ラッシュ・ライフ  伊坂幸太郎 著

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<あらすじ>
未来を決めるのは神の恩寵か、偶然の連鎖か
泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。幕間には歩くバラバラ死体登場。並走する4つの物語、交錯する十以上の人生、そして果てに待つ意外な未来。不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。巧緻な騙し得ごとき現代の寓話の幕が今あがる。脳障害を負った少女とピアニストと道を閉ざされた青年が山奥の診療所で遭遇する不思議な出来事を最高の筆致で描く癒しと再生のファンタジー。

<感想>
だまし絵として有名なのは、エッシャーの城壁と兵士の騙し絵だろう。
まさに騙し絵のような構成の小説でした。
主に5人の登場人物がそれぞれの章では主人公。
仙台と言う街で5人がバラバラに、そして微妙に交錯していくのだがラストにそれが繋がる。重くなく、軽い文章が現代的で良い。これが伊坂氏の魅力だろう。
伊坂氏は登場人物だけでなく時系列までパーツ分類してしまっているが軽く混乱しながらもラストまで読みたくなるし、ラストには読み手側にも時系列が理解できてしまう。かなりの文才を感じる。これから注目の小説家である。

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