死神の精度 伊坂幸太郎 著

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<あらすじ>
「死神」は情報部に指示された人間に近づき7日間のうちにその人間が死んでもいいかどうかを判断するのが仕事。「可」なら8日目にその死を見届ける。彼らは仕事がくるたびに、対象となる人間に近づきやすい年齢や外見となり淡々と仕事をこなす。そんな死神の唯一の好物、それは「ミュージック」。こよなく愛する死神たちはギリギリまで判断を保留し、CDショップに入り浸る。

<感想>
「死神の精度」「死神と藤田」「吹雪に死神」「恋愛で死神」「旅路を死神」「死神対老女」の6つのショートストーリーからなる。どの小説も登場人物は死神である男と8日後に死ぬことを「可とするか不可とするか」それに「音楽」の3点である。全ての話は独立したもので直接的に個々の話が絡み合うことはないが次の話と関連性を持たせてあったりしておもしろかった。
「死」を扱った小説だが悲惨さはない。もがきながら生きる人間を冷めた目で見つめる死神の視点で書かれているのがおもしろかった。
私は「恋愛で死神」と「死神対老女」」の2つが好き。

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