吉川英治文学新人賞受賞後第一作
<あらすじ>
葉子が亡くなってからというもの、僕はいつもデパートの屋上で空を見つめていた。愛する人が死を前にしたとき、いったい何ができるのだろう?喪失の悲しみと優しさの限りない力を描く。
<感想>
“パイロットフィッシュ”の続編。
続編と言うが設定的にも微妙に違うので完全なる続編とは思えない。
恋人が癌で死にゆくと言う卑怯な手を使って切なくさせる小説ではあるが、
こんな風に死に向かえたら、こんな風に愛されたら・・っとはやっぱり思ってしまった。
個人的には”パイロットフィッシュ”の方が好き。
作家:大崎善生氏は透明感のあるのに意思のある文章を書くなと
次回作品が楽しみである。
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