<あらすじ>
「ついてねえな。・・・ついてないどころじゃねぇだろう。」
― 渡辺裕輔・17歳・高校生
「夫など帰ってこなければいい。いっそ事故で死んでくれてもいい。
そう考える自分を、少しも悪いと思わない。」
― 及川恭子・34歳・主婦
「自分の感情がわからない。怒りでも、悲しみでもない。それはもしかしたら、 生きていることの違和感かもしれない。」
― 九野 薫・36歳・刑事
上記3人がこの小説の主人公。
どこにでもいるような3人のがどんどん落ちていく様を書いた小説。
<感想>
奥田英朗ってホントうまい!
この小説が好きとか嫌いの前に心理描写巧いし、展開がうまいんだな。
長編小説なのに飽きさせないし、逆に何度か「ん?そうくるか・・・」と
意外性をつきつける引力のある文体。悔しいけどおもしろい。
悲壮な人生書いてるのに、読者側には<第三者的>に読ませるドライ感があってそこがまたいい。
「最悪」はどこまで「最悪よ!」っと言う話だったが、「邪魔」もほんと「邪魔なんだよ」と言う話
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