今夜すべてのバーで 中島らも 著

未分類
未分類

<あらすじ>
薄紫の光腺液の結晶を、澄んだ水に落とす。
甘酸っぱく、すがすがしい香りがひろがり、それを一口ふくむと、
口の中で冷たい玉がはじけるような・・・。
アルコールみとりつかれた男・小島容(いるる)が往き来すえう
幻覚の世界と妙に覚めた日常そして周囲の個性的な人々を描いた
傑作長編小説。吉川英治文学新人賞受賞作。

<感想>
本作は主人公・小島容(いるる)が、17年間酒を飲み続け、
自称「アル中」と認識しながらも、飲みまくり、肝臓を悪くし、
とある病院に入院してから退院するまでの40日間を描いた小説です。
同載されている山田風太郎さんとの対談でも話されているけれど、
ほぼ自叙伝に近い作品らしく、読み進めていくうちにアル中の知識が自然とわかる程、きちんとした資料から引用して書かれています。
入院生活の中で知り合った医者・患者さんとの関わり合いのところが
小気味よくて、良かったです。

コメント待ってます♪