嘘なら優しく  吉元由美 著

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<あらすじ>
孤独な夜の谷底で、誰かが不意に心の襞に手を差し入れてくる。
ひやりとした感触を残酷に感じながら、味わわずにはいられない。
そんな恋のはじまりがある(あとがきより)。
そんな恋はきっと初恋ではなく、せつなく苦しい、いくつかの恋を経て、それでもやっぱりその手をとらざるを得ない、心の事情がある。
終わらせなければならなかったそんな恋を、ひとつひとつ心の襞に刻み込むように書かれた恋愛小説集。6編を収録した短編集。

<感想>
終わった恋の切ない小説を書かせたら吉元由美の右にでるものはないだろう。
そう言い切れるほど、痛みの伴った恋の小説は素敵。
独身の人が読むのはモチロンのこと、結婚してから誰かを好きになったことがある人も、
この小説を読めば納得し、私が求めていたもの、
さみしかった理由はこれだったのかもしれないと気づくんじゃないか?と。
終わらせなければならなかったそんな恋を、ひとつひとつ刻み込むように描かれてる小説だ。
私がこの小説と出会った時、解説に目を通した瞬間、理解者を得たような・・そんな気持ちがした。
この単行本は短編集も為、時間のないひとにも読みやすい。
私のお気に入りは「あなたを抱いた夜」

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