※ かなり遅れての記事アップですが・・・
去る7月24日に、大阪松竹座で
「七月大歌舞伎: 松本幸四郎改め 二代目松本白鴎
市川染五郎改め 十代目松本幸四郎 襲名披露」公演を観劇しました
「阿弖流為」で染五郎ファンになったので 今回の襲名披露公演は見たいな~と思い、正規料金にもめげず行ってきましたぇ~
ホント、歌舞伎のチケット料金、高いです なんとかならんのかな?(ボソッ)
素晴らしい公演だったので大満足しています。
ロビーに飾られた押し隈
松本幸四郎改、二代目松本白鷗
市川染五郎改め、十代目松本幸四郎
市川金太郎改め、八代目市川染五郎
市川金太郎さんは、学業優先と言うことで、今回欠席でしたが、新・幸四郎さんの息子さんです。
新・染五郎くんを知らない方は、ぜひチェックしてください
色気のあるイケメンです。
カレこそ、これからの歌舞伎界を担っていくひとりでしょう。
要チェック(笑)
今回は、以下の理由で夜の部のチケットを買いました
- 新・幸四郎さん演じる与兵衛が見たい!
- 襲名披露公演だから「口上」を生で見てみたい!
夜の部
一幕:元禄忠臣蔵 御浜御殿綱豊卿
(おはまごてん つなとよきょう)
◎ 演者
徳川綱豊 ・・・片岡仁左衛門
富森助右衛門・・・市川中車
超簡単なあらすじ
江戸城松の廊下で浅野内匠頭が吉良上野介を斬り付け、切腹した事件から1年。
徳川綱豊は、遊びに興じて政治には興味がないように見せているが、心中では、赤穂浪士たちに仇討ちをさせてやりたいと考えている人物。
そこへ、綱豊が可愛がっている妾・お喜世の兄で赤穂浪人である富森助右衛門が、綱豊の邸宅で行われる遊びを見学したいと願いでた。
綱豊がお喜世相手にお酒を飲んでいる席に、助右衛門が現れる。
綱豊は一緒に飲もうと誘うが、その誘いを断り、落ち着かない様子を見せる。
それを見た綱豊は、助右衛門の様子から吉良に仇を討つつもりであることを察知。
やがて吉良がやってきた。隠れていた助右衛門は、槍で襲いかかるが、その男は、吉良に扮した綱豊だった。
綱豊は、助右衛門の不心得を諭し、去った。
オレンジの文字のあたりは、ほぼ仁左衛門さんと中車さんふたりの駆け引きシーンで、見応えありました。
中車さんの歌舞伎は、亀治郎さんの猿之助襲名公演(2013年)以来だったけど、すっかり歌舞伎役者さんに成られてました。
5年以上ですもんね?
そもそも実力のある俳優さんですから(香川照之)、カレの演技に引きこまれてしまいます。
綱豊演じる仁左衛門さんは、さすがの貫禄。
ほんとステキです。
二幕:二代目松本白鷗、十代目松本幸四郎 襲名口上
裃姿を着た役者さん達が勢揃いされ、それぞれがおふたりにお祝いと、おふたりのと交友関係を面白くお話され、最後におふたりからの襲名披露のご挨拶がありました。
口上は華やかさがあって、歌舞伎を見に来てるっ!って気分にさせてくれますね
三幕:女殺油地獄(おんなごろしあぶらのじごく)
◎演者
河内屋与兵衛・・・新)幸四郎
七左衛門女房・・・猿之助
与兵衛の父 ・・・中村歌六
与兵衛の母 ・・・坂東竹三郎
簡単なあらすじ
油屋を営む河内屋の次男与兵衛は、放蕩三昧で喧嘩沙汰ばかり起こしている。
借金の返済に困り、親からも金を巻き上げようとし、さらに継父や妹にまで手をあげる始末。
見かねた母によって、とうとう家を追い出される。
金の工面に困った与兵衛は、豊嶋屋七左衛門に頼ろうと夜に訪ねるが、そこへ父が、遅れて母が訪ねてくる。
ふたりは、息子を愛する余り、お吉にお金を渡してやってくれと頼むのだった。
それを隠れて見ていた与兵衛は、親が帰ったあと、お吉に金を貸して欲しいと頼むのだが・・・・
近松門左衛門の傑作。
書かれたのは江戸時代なのに、物語は現代にも通じる「ダメ息子」の話しです。
この演目には、最後の方に歌舞伎のみどころシーンが満載!
歌舞伎ビギナー向けです。
私は以前シネマ歌舞伎で仁左衛門さんが与兵衛を演じているのを見たんですが、その時の仁左衛門さんの色気のあること!
ほんとうに素晴らしくて、与兵衛はまさに仁左衛門さんの当たり役です。
その与兵衛を、新・幸四郎さんが演じると言うんだから期待値はあがります。
宣伝写真の幸四郎さんは、魅力的な与兵衛です。
お吉を猿之助さんが演じられました。
猿之助さんの女形を見たのは初めてだったので、興味深かったです。
歌舞伎らしい見得を切って魅せるシーンが多いので、この演目は好きです
新・幸四郎さんと、新・染五郎さんの活躍を期待して、また大阪での公演は行ってみようと思います。
今度は、新作歌舞伎を見てみたいな~
コメント待ってます♪