監督:シャリ・スプリンガー・バーマン CAST: スカーレット・ヨハンソン、ローラ・リニー アリシア・キーズ、クリス・エヴァンス ポール・ジアマッティ |
<STORY>
無事に大学を卒業したものの、人生の方向性を決められない21歳のアニー。就職活動も上手くいかず、公園で途方に暮れていた彼女は、1人の少年を事故から救う。お礼を言う少年の母親ミセスXに名前を聞かれ、「アニー」と答えたところ、ミセスXは「ナニー(子守り兼教育係)」とカン違い。自分のところで働かないかと仕事の依頼をされることに。こうしてX家の“ナニー”となったアニーは、5歳の息子グレイヤーに振り回されながら、アッパー・イーストの超高級アパートに暮らすX家の生活を観察し始める。
<感想> 評価 ★3.5
最近スカーレット・ヨハンソンの映画をよく観てます。
19世紀前後の時代背景の作品(「ブラック・ダリア」や「プレステージ」)でのS・ヨハンソンは本当に美しいですが、ここ数作品:現代作品での彼女を見ましたが、彼女の魅力半減と言う感想です。普段着姿で冴えない女性を演じると美しさが際だたないんですよね。
それに私には彼女の表情がちょっとアホっぽく見えてしまうのです。
キライな女優じゃないですけどね。
本作は、女性の生き方を描いて人気となった小説『ティファニーで子育てを』が原作。
大学を卒業、金融業界に就職し、エリート路線を歩いて欲しいと望む母親の期待に応えたいと思う一方で、人生に迷っているアニーがナニーという束の間の職業を通し、自分探しをしていくと言うのがポイントの作品であるはずが、storyが進み、いろんな事が起こる中で、結局その部分がぼんやりとしてしまった印象です。その上、先の述べたようにS・ヨハンソンは現代設定じゃ魅力的に見えずなんだか残念。
そんな中、ひと際魅力的で存在感があったのはミセスX演じるローラ・リニー。
高級ブランドに身を包み、品のある立ち居振る舞いはまさにセレブ。プライドが高く、傲慢。その反面、夫との冷たい関係に悩む姿も魅力的。ディオールの赤いドレスを着こなしたR・リニーはほんと美しい。
また、高級住宅に住むハーバード大の男子学生を演じたクリス・エヴァンス。「セルラー」以来のクリスくん。好みです。夫を演じたポール・ジアマッティは相変わらずの怪優ぶり。どの役を演じさせてもその作品のその役柄に染まる素晴らしい俳優ですね。
子役は好きじゃない私ですが、グレイヤー役の子も愛らしかったです。
しかし!アメリカのお金持ちって日本の比じゃないですね。
この映画の舞台となった「アッパーイーストサイド地区」と言うのは相当のセレブが住むところだそうです。
ミセスXも、ミスターXも自分が1番大切。次に、世間に高く評価され、高い地位にいることが大切である人種として描いています。よってX夫妻は子供には無関心。
ミセスXは仕事を持っていないにも関わらずショッピングやアッパーイーストサイドの奥様方達が集うセミナー、お金と肩書きだけのボランティアに全力を傾けているんですよね。
と言うワケで、「自分探しの物語」というよりも、ミセスXとグレイヤーの関係を通して家族がどうあるべきか考えさせる作品と言う印象でした。
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