2000年/米 監督:ダーレン・アロノフスキー CAST: エレン・バースティン、ジャレット・レト、 ジェニファー・コネリー、アーロン・ウェイアンズ |
<STORY>
コニー・アイランドの寂れた海岸。古びた煉瓦アパートに暮らす、孤独な未亡人サラ・ゴールドファーブ。彼女には心優しいひとり息子のハリーがいたが、ハリーは定職につかずいい加減な毎日を送っている。そんなサラの楽しみは、視聴者登場のバラエティ番組を見ながらチョコを食べること。ある日、1本の電話が。それは、ごひいきのテレビ番組への出演依頼だった。サラは、TV出演の為に赤いドレスを着ようとダイエットを決意する。一方、ハリーは恋人との新しい生活を夢見ているのに、一向にマジメに仕事をしようとしない。そのハリーに、友だちのタイロンが金儲けの話を持ってくる。それは「麻薬の売人」。その仕事で荒稼ぎをし、ふたりの未来のお金にしようと思い行動を起こすハリーだったが・・・。
<感想> 評価 ★3
「麻薬」をはじめ「中毒症状」で自分を見失い墜ちていく様をいろんなパターンで見せつける作品でした。
コレはぜひ中高大学生の「麻薬を使わない」と言う授業で見せるべき映画じゃないかと思います。立派な先生が多くを語るより、この映画1本で「クスリの恐ろしさ」は伝わるんじゃないかと思うほどのリアリティーです。
ネタバレあり
映画の中で、いろんなパターンのクスリへの入り方、堕落の仕方を描いてあります。
最初は気分をあげるだけの目的で軽くはじめるドラッグ。
それは「自らがハマるヤクの世界」です。
J・コネリー演じるマリオンは、最終的に”ヤク”がないと震えだし、イラつき、何も手につかなくなり、思考回路を停止させ、クスリを手に入れるためだけに、引き返せないような最悪な場所へと墜ちていきます。
ハリーは、ヤクを腕に注射したことで感染を起こし、腕を切り落とすことになります。
一方ハリーの母:サラは、「痩せるクスリ」と処方されたものが「麻薬」。
飲み続けることで、知らない間に中毒患者となってしまい、最後は精神病院へと送られることに。
自分がどのパターンになるかなんて、墜ちてたどり着かなきゃ想像もできないのだと映画は語っているようです。
自分でコントロールしていたつもりでも気がついたらクスリなしじゃいられなくなる「中毒」。それこそが麻薬の恐ろしさなのでしょう。
再犯率も非常に高い麻薬常習です。遊び感覚でも1度たりとも手をだしてはイケナイと言うことを伝えるべきです。これは良い教材じゃないでしょうか。
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