1999年/米 監督:ロドリゴ・ガルシア CAST: グレン・クローズ、ホリー・ハンター、キャリスタ・フロックハート キャメロン・ディアス、エイミー・ブレネマン、キャッシー・ベイロー |
<STORY>
愛を追い求める女医(クローズ)、クール過ぎるキャリア・ウーマン(ハンター)、息子の成長に戸惑う母(ベイカー)、同性の恋人の看病をする占い師(フロックハート)、愛に絶望している盲目の美女(ディアス)と五人の女性のそれぞれの人生の断片をオムニバス形式で描く。
<感想> 評価 ★3
評価も高く良い映画と聴きいたので随分前からTーDISCASでリストに載せていた作品が1年越しで届いた。
グレン・クローズ、エイミー・ブレネマン、ホリー・ハンター、キャメロン・ディアス豪華な女優陣の名前が並び、女性として生きる姿を描くと言われてば期待をしてしまうと言うもの。期待しすぎは良くないけれど、全体的には言いたいことの伝わる良い作品だと思います。
登場人物が多いので一見群像劇風ですがそれぞれのエピソードが独立しているオムニバス映画です。
エピソード1・主演:グレン・クローズ
痴呆の母親の介護をしながら、思いを寄せる男性からの電話を待つ孤独な女医エレーヌ・キーナーを好演。
エピソード2・主演:ホリー・ハンター
銀行の支店長。キャリアウーマンで美人のレベッカ。しかし彼女の3年越しの恋人とは不倫関係。全てを理解し満足していたつもりだったが妊娠することで心が揺れはじめる。
※私はこの話しが1番良かった。中絶手術をした後、まだフラフラの身体で街を歩くレベッカが、突然人目もはばからず嗚咽して泣くこのシーンは、伝わるものがあった。
仕事じゃ男も女もないだろうが、こう言う時、女であるツラさを思う。
エピソード3・主演:キャッシー・ベイカー
童話作家を目指すシングル・マザー、ローズに。思春期である15歳の息子との関係にも変化が出てきた中、向かいに引っ越してきた小人症の男性アルバートのことが気にかかる。
※同じ年頃の息子を持つ私。結局、ローズも自分の人生を生きるべきだと息子に教えられる話しかな?と理解。
エピソード4・主演:キャリスタ・フロックハート
タロット占い師のクリスティーンはレズビアン。余命幾ばくもないリリーと暮らす。
エピソード5:主演:エイミー・ブレネマン&キャメロン・ディアス
盲目の妹キャロル(C・ディアス)とふたりで暮らす刑事の姉キャッシー(E・ブレネマン)。
※私は盲目だけど行動力のあるキャロルは人との関係の距離感がわからずに人とつながり続けられず、姉のキャッシーは盲目の妹を放っておけずに自分を閉じこめている姉妹に見え、切なかった。
エピソードが始まる前の冒頭で、刑事のキャッシーが現場に駆けつけると女性が自殺していた。それは友だちのカルメン。
これだけの情報しかないカルメンだが、5つのエピソードの中のどこかしらの場面で、赤いドレスを身にまとい、今にも倒れそうな雰囲気で歩いて通り過ぎると言うショットで登場する。カルメンとは誰で、ナゼ亡くなったのかについてはほとんど語られていないのだが困難な状況の中で自ら死を選んだ女性として対比させたかったのだろうと理解。
見終わって幸せな気持ちにはなれない作品ではあるが、どんな女性もいろんなものを抱えながらそれぞれの人生をその時々の年齢で生きているんだと感じさせてくれる作品でした。
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