2009年/米 監督:キャスリン・ビグロー CAST: ジェレミー・レナー、アンソニー・マッキー ブライアン・ジェラティ、ガイ・ピアーズ レイフ・ファインズ |
<STORY>
戦時下のイラク・バグダッドで爆発物処理に従事する特殊部隊EODの活躍を描く。2004年夏、これまでに870以上の爆発物を解体処理しているジェームズ2等軍曹がEODの新リーダーとして赴任してくる。部下となったサンボーンとエルドリッジはあと39日でEODの任務から外れる予定だったが、恐れ知らずのジェームズにより、これまで以上の危険にさらされることになる。
<感想> 評価 ★4
スゴイ映画でした。映画と言うよりドキュメンタリーのようです。
とにかく圧倒的なリアリティー。イラク戦地の緊迫感と恐怖感が観ている私にもガンガン伝わり、鑑賞中に2度は(この映画、スゲェ・・)とつぶやいてしまいました。そしてコレを女性監督が撮影した言うことに唸ってしまいます。
2時間10分。飽きません。間延びもしません。
今までの戦争映画とこの作品が決定的に違うのは、相手は敵ではなく、イラク市民が米軍へ向けて仕掛けた爆弾テロであると言う点です。イラクの町の至るところにあらゆる方法で爆弾が仕掛けられている恐怖。前も横も後ろにも常に「死の恐怖」がある任務です。
この映画を観てつくづく感じたのは「戦争は喧嘩ではなく、<殺す>ことを目的としたものである」と言う事実。憲法第9条を制定した以降の日本人には理解できないことでしょう。
そして主な登場人物である爆弾処理をするジェームズ二等軍曹、彼を補佐をするサンボーン軍曹と技術兵のエルドリッジ。それぞれが感じている「戦争」に対する考えや恐怖に感じていることが違うと言う部分を対比させながら展開されていきます。
任務が終わったら二度と戦地には赴任しないだろう兵士、そしてジェームズは「戦地でしか生きている意味を見いだせない」兵士なのでしょう。
2009年のアカデミー賞6部門を受賞した作品です。
「アバター」を観た時、アカデミー賞に値する作品だと思ったけれど、こっちを観てしまうと「アバター」はまさにデジタルで作られアートにしか見えなくなってしまうほどに、「ハート・ロッカー」は生々しく、悲惨、現実感しか感じられず、圧倒されました。
アカデミー賞、納得です。
コメント待ってます♪
映画館で見たけど、前評判が高かったわりに、映画としておもしろさは?的なところもあった。ドキュメンタリー的にリアリティーがあることはすばらしかったですけどね。あと、
キャサリン・ビグローが美しいというのもええわw
しゃらちゃん
しゃらちゃん的には評価低めですね。
映画と言うよりもドキュメンタリーに近かったもんね。
私はこの視点で撮影した監督に1票と言う感じかな?
女性目線を感じない映像カットだったし。