2001年 / アルゼンチン 監督:ペドロ・アルモドバル CAST: セシリア・ロス、ガエル・ガルシア・ベルナル |
<STORY>
1976年、アルゼンチンで起こった軍事クーデターによりカルメン(セシリア・ロス)は、ジャーナリストの夫を殺され、自らも1年間に及ぶ拷問を受けた。軍に解放された後、国を捨てスペインに亡命したカルメンだが、死期がせまる父親の財産分与の為、20年ぶりに祖国へ戻る。彼女の受けた心の傷は深く、肉体は男性との接触を拒み続け、聴覚に残る恐怖の記憶(幻聴)に苛まれていた。2週間の滞在中、カルメンはアパートを借りる。壁越しに男女の営みを聴くために。その依頼の電話を掛けた時、留守電応答の若い男の声にカルメンの身が震える。吹き込まれていたその声の持ち主、20歳年下のグスタボ(ガエル・ガルシア)との出会いが彼女の頑なだった心を変えていく-。
<感想> 評価 ★3
過去の忌まわしい出来事を背負いひとり生きる中年女性=カルメンをスペイン映画ではおなじみのセシル・ロスが演じる。カルメンの受けた過去の忌まわしい出来事とはアルゼンチンの歴史と深く結びついている。ブエノスアイレスは軍事政権の支配下にあった時代、民衆の大きな支持を受けていたペロン政権が軍のクーデターにより崩壊。その後、ペロン政権は復活するが、再度の軍事クーデターにより再び崩壊。この間、軍の弾圧により多くの者が国外に逃亡し、国外の逃亡できなかった者は殺害された。その数は3万人ともいわれている歴史である。映画の終盤にカルメンの過去の出来事に触れているが彼女の気持ちとリンクできなかったのはアルゼンチン歴史に疎いせいだろうと思う。
しかし、スペイン俳優として大人気のガエル・ガルシア・ベルナルの瞳の威力はすごい。彼のファンは必見の映画のようだ。残念ながら私はハマれなかった(残念)
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