2009年 / 米 監督:リチャード・ケリー CAST: ジェームズ・マースデン、キャメロン・ディアス フランク・ランジェラ、ジェームズ・レブホーン |
<STORY>
1976年12月16日、朝5時45分。ヴァージニア州郊外に暮らすルイス夫妻宅の玄関ベルが鳴る。妻のノーマが出ていくと、そこに人の姿はなく、真四角な箱だけが置かれていた。箱の中身は「赤いボタン付きの装置」。夕方、謎めいた男がノーマ宅を訪ね、「このボタンを押せば100万ドルを手に入れられるが、代わりに見知らぬ誰かが死ぬ。考える猶予は24時間」と驚くべき提案を持ちかける。
<感想> 評価 ★3
またまたキャメロン・ディアス主演作品のレビューです。 プロットはいいんですよ、前半は非常に謎めいていて、作品に漂う空気も怪しげで引きつけられます。教師であるノーマがサルトルについて講義をしています。フランス哲学者のサルトルの言葉に「人間は自由という刑に処せられている」と言う思想があるそうなんですが、この作品では、(人の生死の重さでなくても、自分たちの行動は人の人生に関係しているのだ)と言う意味合いで使われており、この言葉がこの赤いボタンを押すのか押さないのかに関係してきて非常に興味をひく展開だったんですが、中盤~後半、作品の方向性がミステリーなのかSFなのか曖昧になりかけたところから完全に失速してしまいました。 惜しいなと思います。 過去作品の「ノウイング」と似ているガッカリ感。 夫のアーサー役は「魔法にかけられて」で時代錯誤なおバカな王子を演じたジェームズ・マースデン。こう言う役柄もシリアスにこなすんですねぇ。 ラスト、次の選ばれしものがボタンを押したのに、ノーマとアーサーの運命がリセットされなかったことが残念でした。
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