2011年 / 米 監督:ダンカン・ジョーンズ CAST: ジェイク・ギレンホール、ミッシェル・モナハン ベラ・ファーミガ |
<STORY>
シカゴで乗客全てが死亡する列車爆破事件が発生。犯人捜索のため政府が遂行する極秘ミッションに米軍大尉のスティーブンスが選ばれる。その任務とは、事故犠牲者:ショーンの事故発生8分前の意識に入り込み、8分のタイムリミットの内に犯人を見つけ出し、第2のテロを防止するという任務「ソース・コード」だった。
スティーブンスは爆弾犯を見つけ出すまで何度も事故発生8分前に戻され、爆破が起こっては狭いコックピット内で覚醒する。それを繰り返すうちに作戦への疑惑を抱きはじめる。その裏にはさらに驚くべき真実が隠されていた。
<感想> 評価 ★3.5
キャッチコピーは「警告:このラスト、映画通ほどダマされる。」
思ってたよりかなり面白かったです。94分とコンパクトにまとまってて映画の世界に一気に入って凝縮して楽しみました。予備知識なしで、むずかしいことを考えず単純に楽しむべき作品だと思います。
そして見終わったあとに、(ん?わからん)(どう言うこと?)って映画を観た人と感想を言い合って2度楽しむとより映画を楽しめると思います。
私の見終わった感想は、「ラスト10分のための前振り80分!」です。
現在の私のアタマん中は、ラストの状況に(?????)。誰か私と語り合って!って感じです。
映画の宣伝を観たとき、タイムトラベルものか?と思いましたが、むしろ「架空世界」「パラレルワールド」モノのです。似てる過去作品としては、「インセプション」「Dr.パルナサスの鏡」に近いです。
以後 ネタバレあり
「ソース・コード」と言うプログラムは、現実と酷似した「架空世界」にスティーブンスの意識を飛ばし、それ以後の現実に起こる第2のテロ事件を阻止するのが目的のプログラムです。つまり、スティーブンスの意識が飛んでいるのは「架空世界」であり、「現実」は変えられません。
けれど、スティーブンスは何度も「架空世界」に飛ぶことで、任務を理解しつつ同時に、列車の乗客を爆発から救えないことに矛盾を感じはじめます。
ここから一気にラスト10分へ・・・・。
スティーブンスはグッドウィン大尉に、「架空世界」だとしても、列車の乗客を救いたい。現実は変えられないかも知れないが、ジャスト8分後に生命維持装置を切ってくれと頼みます。グッドウィン大尉もカレの気持ちを理解し、軍と上司の指示に反して生命維持装置を切ることを決意し、カレを架空世界へ飛ばします。
「架空世界」に飛んだスティーブンスは、8分間で爆破を阻止し、犯人を捕まえ、理解しあえずに後悔している父へショーンを名乗って電話をかけスティーブンスの思いを伝え、グッドウィン大尉にメールをし、生命維持装置が切られる最後の1分をクリスティーナにキスをしながら迎えます。結果、「架空世界」でスティーブンスは現実を変えました。爆破はなく、クリスティーナと未来を生きて行くことに。それはショーンとしてですが。
でもあくまでも「架空世界」での話・・・そう思ったいたら、翌朝に出勤したグッドウィン大尉のケータイにスティーブンスが出したメールが受信されます。メールには「プログラム(source code)が作り出すのは8分の過去じゃない。新しい世界だ。そこにスティーブンス大尉がいるはずだ。彼に伝えてくれ。『きっとうまくいく』と」と書いてありました。ここが疑問点!グッドウィン大尉がカレからのメールを読んでいる世界は「架空」?それとも「現実」?私が完全に理解できていない部分です。
この作品が心に残るのは、スティーブンスの感情が伝わるからだと思います。
軍人大尉として、人を救うことに深い任命を感じていること、自分の死を受け入れショーンとして生きて行くことを受け入れたこと・・・。せつないシーンです。
監督は、デビュー作「月に囚われた男」が評判となったダンカン・ジョーンズです。この作品が、2作目。ダンカン監督はデヴッド・ボウイの息子だそうです。
ジェイク・ギレンホール。カレはいい作品に出ることが多いですね。個人的には可もなく不可もなしですが。
長い感想になりましたが、それだけ楽しめ、疑問が残ったことも不思議と心地よく感じれる作品でした。
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