王の涙 イ・サンの決断 / 역린
2014年 / 韓国 監督:イ・ジェギュ CAST:ヒョンビン、チョン・ジェヨン、パク・ソンウン |
STORY
1777年7月28日、若き王イ・サンの寝殿に刺客が押し入る。
幼くして父を謀殺され、祖父である先王亡きあと、25歳の若さで王位を継いだイ・サン。
権力争いが極限に達した運命の日、人生を揺るがす暗殺の危機がイ・サンを襲う。
陰謀に直面してもなお信念を貫こうとするイ・サン。命をかけて王を守り抜こうとする側近。暗殺のために育てられた刺客…。哀しき宿命を負った者たちは、誰も止められぬ運命の瞬間へと突き進んでいく。
感想 ★3.5
ヒョンビン沼にハマったままなので、ヒョンビン目当てで見ました。
史実に残る朝鮮王朝の第22代国王イ・サンの暗殺の一夜を描いた作品でした。
ヒョンビンが好きでこの映画を観ようと思ってる方
冒頭、鍛え抜かれたヒョンビンの上半身を見ることができますよ~
歴史に見る、”第22代国王イ・サン”
歴史に疎いです
ましてや朝鮮王朝の知識は皆無。
映画を理解するために歴史を調べたところ、
主役の第22代国王イ・サンは、実在の人物で、当時の国王だった祖父:英祖の死去に伴い25才で即位した若き王だそうです。
ちなみに父:思悼世子は王朝と対立関係にあった老論派によって謀殺されています。
映画で描かれたイ・サン暗殺企ては、「丁酉逆変(王の暗殺を企てた反乱)」であり、朝鮮王朝500年の歴史上、王室の沈殿屋根まで刺客が侵入した空前絶後の暗殺未遂事件だったようです。
この映画では、その運命の24時間を描いてます。
イ・サンは、【民のために戦い、多くの功績を残した】王として今でも語り継がれており、これまでも、映画「永遠の帝国」、ドラマ「イ・サン」など多くの作品があるようです。
国民に人気の歴史劇なんでしょうね。
日本で言うところの、忠臣蔵とか、坂本龍馬の寺田屋事件のようなものなんでしょうか。
1777年は日本では江戸時代ですね。
ヒョンビンと言う俳優について
韓流に興味なく、むしろ避けていた私を現状に変えたのは、「愛の不時着」であり、北朝鮮将校リ・ジョンヒョクを演じたヒョンビンに他なりません。
ヒョンビンファン必見の上半身
映画の冒頭、「愛の不時着」では腕さえ見ることが出来なかったヒョンビンの鍛え上げられた上半身を見ることは出来ます
イヤ~、これを見るだけでもこの映画を観る価値があるかと(笑)
ちなみにこの作品は、ヒョンビン除隊後の復帰作品です。
本作では感情を抑えた演技が印象的でした。
誰よりも信頼していた官吏(身の回りの世話をする)で宦官(去勢された男性)の尚冊(サンチェク)が、実は刺客だと知るシーン。そして尚冊にそのことを問うシーンは素晴らしかったなー。
なんか切なかったわ。
とにかく25才だと言うイ・サンは素晴らしい帝王学を身につけているし、思慮深く、自制心も持ち合わせる素晴らしい人物で、国の最高位。
だけど、常に命を狙われ、誰も信用できない環境で・・・孤独以外の何者でもない。
それでも凜と立つその姿はさすが、ヒョンビン
王の暗殺の反乱の後、女官ウォンが、宮中の思惑で運命を狂わされた少女ポクピンのために、企てを王に伝え、それを受けてイ・サンが的確に対処します。
それはイ・サンが心に銘じる言葉、「中庸」第23章。
「小事を軽んじず至誠を尽くせ。小事に至誠を尽くせば誠となる。天下において至誠を尽くす者のみが己と世を変えることが出来る」
この思想、ほんとうに素晴らしいですね。王たるもの、そうあって欲しい。
尚冊とウルスの運命に心を揺るがされる
イ・サンを演じたヒョンビンが素晴らしいことはもちろんだけど、運命に翻弄される尚冊(サンチェク)も凄まじかったですね。
信念に従い最後に王を守り切った姿、弟ウルスまでも守り切った姿に心を動かされました。
チョン・ジェヨンが演じていましたが、もちろん初見。これ以外のカレを知りませんが、素晴らしかったです。
刺客として送られるウルスも良かったなー。
ウルスも運命に翻弄され続けました。
この映画は全般的にセリフが少なく、目や仕草で気持ちを視聴者に伝えなければならないレベルの作品。俳優陣の力量が問われる作品だと思います。
韓国映画、ドラマのレベルの高さに驚く
「愛の不時着」とヒョンビンの影響で、韓国ドラマや映画を観るようになりましたが、素晴らしいですね。
実はダンスをしている娘がK-popをYouTubeでよく見ているんですけど、韓国のエンタメはかなりのレベルの高さなんだなーと知るようになりました。
殺陣のシーンも見応えありました。
コメント待ってます♪