平成中村座姫路城公演 第一部 播州皿屋敷、鰯賣戀曳網

歌舞伎観劇記

8年ぶりの平成中村座

2015年の大坂の陣400年記念公演以来の中村座を見てきました。
今回は、姫路城世界遺産登録30周年記念公演です。
なので芝居小屋の後ろには白鷺城(姫路城)が!

インバウンドが戻って来てる昨今、たくさんの外国人ツーリストもいっぱいでした。

感想

勘九郎さんが好きなんです。
勘九郎さんの声音は、ますます勘三郎さんに似てきました。
そしてやっぱり勘九郎、七之助は華があります。
勘九郎さんが舞台に出てきた途端、一気に会場の空気が変わり、すべてをかっさらってしまいます。
もちろんそれは七之助さんも同じで、襖が開き、立ってるだけの七之助のなんて美しいこと。
ほんとうに日本美です。
今、第一線の女形NO.1と言っていいんじゃないかと思います。

演目について

多くを語れるほど何も知らないので感想だけ。

一、播州皿屋敷

日本三大古典怪談話と言えば、●四谷怪談のお岩さん、●牡丹灯篭のお露さん、●皿屋敷のお菊さんですよね。
今回の皿屋敷で私、全古典怪談話をコンプリしました(笑)

有名なセリフに、お皿を数える、「1枚、2枚、3枚・・」がありますが、もちろん演目にあります。
それよりもお菊を殺した浅山鉄山はあり得ないほどの最低野郎でした。
もうお菊さん、可哀想なほどいたぶられ殺されます。もう可哀想で、可愛そうで

皿屋敷の怪談には、「番町皿屋敷」と「播州皿屋敷」があるのだそうで、今回は姫路(播州の国)に因み、「播州皿屋敷」が演目でした。

姫路城内には、「お菊井戸」があり、見学できるようです。
残念ながら私は諸事情あって、速攻で帰宅しましたので、その井戸を見ていませんが

 

二、鰯賣戀曳網(いわしうりこいのひきあみ)

ほのぼのとした素敵な演目でした。

「伊勢の国阿漕ケ浦の猿源氏が鰯買うえい」と言う鰯売のセリフを言うことになるので(笑)ぜひ覚えて行かれたら良いかと思います。

 

演目、出演者

一、播州皿屋敷    
  浅山鉄山 中村橋之助
  腰元お菊 中村虎之介
  岩渕忠太 片岡亀蔵
     
二、鰯賣戀曳網    
(いわしうりこいのひきあみ) 鰯賣猿源氏 中村勘九郎
  傾城蛍火 中村七之助
  博労六郎左衛門 中村橋之助
  傾城薄雲 中村鶴松
  亭主 片岡亀蔵
  海老名なあみだぶつ 中村扇雀

 

 

 

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