世界の中心で愛を叫ぶ 片山恭一 著

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<あらすじ>
十数年前。高校時代。恋人の死。「喪失感」から始まる魂の彷徨の物語。主人公=朔太郎は祖父の添い遂げられなかった恋の手伝いをしながらも、自分はアキとずっと一緒に生きていけるという気持ちでいた。
お互いの気持ちが強くなればなるほど、関係はストイックになっていく。しかし、病魔がアキを襲い始め・・・。
純愛・病気・死という、典型的とでもいえる小説。

<感想>
表紙の雰囲気と本の帯に柴咲くコウ(女優)のコメントが載っていて
「泣きながら一気に読みました。私もこれからこんな恋愛をしてみたいなと思いました。」とのコメント。興味を持ってしまい、読んだけれど・・・どうなんでしょうか?こういう小説って。「アジアンタム・ブルー」の感想にも書いたけれど、恋人が死ぬと言うことを前提とした恋愛小説を私は好まないし、高校生が主人公の小説はもう感情移入できないちゅう~か。中学・高校の頃の私が読んだら・・・感動したかも知れないけれど。
私の場合、主人公の祖父の歴史(昭和初期など)を踏まえて、好きな人と添い遂げられなかった思いを語り、遺骨の一部を自分の死後、一緒の撒いて欲しいと願うところの方がピュアで心に響いた感じ。
そうこう言ってるうちに、この小説は映画化もドラマ化もされ、韓国にまで広がりました。価値のある一冊なんでしょう・・・。

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