女たちのジハード 篠田節子 著

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<あらすじ>
中堅保険会社に勤める5人のOL。条件のよい結婚に策略を巡らす美人のリサ。家事能力ゼロで結婚に失敗する紀子。有能なOLでありながら会社を辞めざるをえなくなったみどり。自分の城を持つことに邁進するいきおくれの康子。そして得意の英語で自立をめざす紗織。男性優位社会の中で、踏まれても虐げられても逞しく人生を切り開いていこうとする女たち。それぞれの選択と闘いを描く痛快長編。直木賞受賞作品。

<感想>
5人の性格が小説の中でわかりやすく説明されているため、読みやすく、納得のできる人生を送りたいと進んでいく姿に引き込まれてかなりのスピードで読めた。
浅田次郎の「鉄道や」と直木賞を分け合った作品だがそれも納得できる気がする。
読んでいくウチに想像力が膨らむ小説で、もがいてももがいても尚、行く先には試練があると言うのは<現実>で、小説だからと夢物語にせず、最後まで綴っているところが良いと思う。
男性には女性の内面の不気味さを、女性には女性としての立場で読めるので20~30歳代の頃にぜひ読んで欲しいと思う。

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