THE LIBERTINE *リバティーン*

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2005年/英

監督 :ローレンス・ダンモア

CAST:
ジョニー・デップ、サマンサ・モートン、
ジョン・マルコビッチ、ロザムント・パイク

<STORY>
素晴らしい才能を有しながらも、挑発的な言動を繰り返し、酒とセックス三昧の奔放な人生の果てに33歳の若さで亡くなった孤独な天才詩人の半生を描く。1660年代、王政復古のイギリス。国王の怒りを買い幽閉されていた第二代ロチェスター伯爵こと詩人のジョン・ウィルモットは3ヵ月ぶりにロンドンへと戻ってくる。ある日、ジョンは訪れた芝居小屋で観客のブーイングを浴びていた若い女優ジリー・バリーに目を留める…。

<感想> 評価 ★3
久々にジョニデらしいアンダーグランドな作品。「パイレーツ・オブ・カリビアン」「チャーリーとチョコレート工場」と万人受けする奇人変人を演じてきた彼だが、今回の奇人変人は自由奔放・傍若無人・酒好き・女好きの英国の放蕩詩人:ロチェスター伯爵。ジョニデだからこその作品に仕上がっている。17世紀の時代コスチュームだし、強すぎる個性的な作品なので(分かる人だけが分かる)作品だろう。「妹の恋人」「シザーハンズ」の頃からジョニデファンの私としては、エロチックで破天荒なジョニデ作品を待っていたので、それなりに満足。元々戯曲だった作品の映画化だけに古典的な言い回しの長セリフが多く、時代背景がわからない故、絶賛!とはいかないが、映画の中に流れる妖しさと荒廃的な雰囲気、変態ぷりは悪くなかった。
3人の女性が登場するが、3人がそれぞれの立場で素晴らしい女の姿を見せている。ロチェスターは最低だけど、愛すべき魅力に溢れた男だったと言う証拠だろう。
お金持ちで美しいだけの妻役のロザムント・パイクがラストに見せる愛情には母性を感じたし、娼婦役の女性の心の広さ、孤独な強さも凛としていて良かったし、ロチェスターによって才能を開花させた女優も最後まで「自分で選んで生きている」と言い放つ。
映画の中で、娼婦の女性がロチェスターに言う「男は一生で3度恋をする」と。1度目は初恋、2度目は結婚相手、3度目は死を感じさせる女と。この3番目は深いと思う。人は死を感じる時ほどエクスタシーを感じるものなのだろう。
けしてお薦めできない作品だが、ジョニデファンは観る価値はある。ラストには梅毒で変わり果てた姿で熱演するジョニデが見れます。

※ リバティーン(Libertine)とは、インモラルな人生を送る人。常に欲望を求め、特に性的な行為に喜びを探す人を言うそうだ。

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