映画評 邦画

ゆれる

投稿日:2007-03-13 更新日:

20090507_6905572006年 / 日本

監督 :西川美和

CAST:
オダギリジョー、香川照之、
伊武雅刀、新井浩文、木よう子、
蟹江敬三、木村祐一

<STORY>
東京で写真家として成功し、自由奔放に生きる弟・猛。母の一周忌に久々に帰郷した彼は、そこで父と共にガソリンスタンドを経営する兄・稔と再会する。翌日、兄弟はガソリンスタンドで働く幼なじみの智恵子と3人で近くの渓谷に足をのばす。ところが、川に架かる細い吊り橋で、智恵子が眼下の渓流へと落下してしまう。その時、そばにいたのは稔ひとりだった…。

<感想> 評価 ★4
映画に流れる空気感がたまらなくいい。
1つ1つの場面、背景までとても丁寧に作られていて、そのすべてに意味があるように感じられ、見入った。映画の持つ感情が私と同調した気がする。
田舎町の閉塞感を私は知ってる。兄弟(姉妹)、血を分けたものに対する複雑な感情がわかる、そして喪失感さえもわかる気がした。映画の中にはいろんな≪ゆれる≫が存在していて私の感情もまさに≪ゆれた≫。実家を、両親を、ガソリンスタンドを守ることで生きてきた兄、稔。閉塞感、束縛感から逃げることで生きる意味を見つけた弟、猛。上手に描いていたと思う。
この映画は、吊り橋から幼なじみの智恵子が転落死する事件か?殺人か?を中心に作られているが、兄弟と言う存在を語っている作品だ。
映画の冒頭、カメラマンとして「ギョーカイ」で生きてるオダギリジョーが会社のマネージャー風の女性にキスするシーンを見た時は、それだけでオダギリジョーにメロメロになりかけたが、一転、田舎町で必死に自分をつくって生きてる香川照之を見て切なくなってしまった。ガソリンスタンドで「オーライ!オーライ!OK」って叫ぶ声・・・ナゼかグッと・・心にきたりして。
※ノベライズ本「ゆれる」も読んでいたが先に読んでいて良かったかなと思う。
  書籍「ゆれる」についてはコチラ

 

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