Sur mes levres / REDA MY LIPS *リード・マイ・リップス*

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20090508_6908632001年 / 仏

監督:ジャック・オディアール

CAST:
ヴァンサン・カッセル、エマニュエル・ドゥヴォス

5.0

<STORY>
土地開発会社に勤めるカルラは難聴というハンディキャップを抱えていた。仕事は退屈なルーティンワーク、恋人もいない私生活、彼女は常に孤独だった。そんなとき、保護観察中のポールが彼女のアシスタントとしてやってきた。出所したばかりの彼は、ワイルドであやしい魅力を秘めた男。カルラはポールに興味を持ち始めたが、彼は読唇術のできる彼女に興味を持ち、企てた犯罪に協力させようとする。

<感想> 評価 ★3.5
コレ、偶然知った映画なのだけど、かなりおもしろかった。
負け犬女が危険な男に惹かれていくラブ・ストーリーものか?と思わせておいて違う。ムショ帰りの男を利用して仕事で一儲け?と思うとそれも違う。中盤、今度はポールがカルラの読唇術を利用して犯罪に手を出す。犯罪に手を染めていくことに戸惑いと、ポールの役に立ちたい想いに揺れる心情が、このサスペンスを奥行き深いものしている。カルラの難聴を「音」に絡めて、「 静寂」と「音」で重要な部分のポイントをつくり、危うい距離を保って駆け引きを繰り返す感じがとても小気味よくて良かった。すぐに寝ちゃいそうなふたりが寝ない、キスしないと言うのも良かったし。
映画好きからすれば、ありがちなストーリーだと思ってしまいそうだが、軽い感じで何度も裏切られる作品である。
カルラ演じるエマニュエル・ドヴォスが頑なな、それでいて女性らしい繊細さを、カッセルがニヒルな男の香りが匂い立つ色気で魅了する。
カッセルって、どこがハンサム?って感じなのだが、バーテンダーをしてるシーンなんか色気があるんだな。ヴァンサン・カッセル、好きだな。  

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