BOOYHOOD *6才のボクが、大人になるまで*

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2014年 / 米

監督:リチャード・リンクレーター

CAST:
エラール・コルトーレン、ローレライ・リンクレーター
パトリシア・アークウェット、イーサン・ホーク
チャーリー・セクストン

<STORY>
テキサス州に住む6歳の少年メイソンは、キャリアアップのために大学で学ぶという母に従い、姉サマンサと共にヒューストンに転居、そこで多感な思春期を過ごす。アラスカから戻って来た父との再会、母の再婚、義父の暴力、そして初恋……。周囲の環境の変化に時には耐え、時には柔軟に対応しながら、メイソンは静かに子供時代を卒業していくのだった。やがて母は大学で教鞭をとるようになり、オースティン近郊に移った家族には母の新しい恋人が加わっていた。ミュージシャンの夢をあきらめた父は保険会社に就職し、再婚してもうひとり子供を持った。12年の時が様々な変化を生み出す中、ビールの味もキスの味も、そして失恋の苦い味も覚えたメイソンはアート写真家という夢に向かって母親から巣立っていく……。

<感想> 評価 ★4
この映画の魅力は、12年間に渡って架空の一家の人生を毎年撮影し続け、1つの作品として仕上げたところです。過去にこの手法で作られた映画はないと思います。ありそうでなかったある意味超大作は、人物の12年の人生をただ描いているのにドキュメンタリー映画ではなく、物語として成立しているところが素晴らしいです。
6才のメイソンがラストでは18才の青年になります。メイソンだけでなく、姉のサマンサも父のイーサンも、母のアークウエットも出演し続けている素晴らしさ。映画の中では、気持ちを語るシーンや、年月の説明など一切ありません。多くを語らなくてもそこにいる彼らの歳を重ねている様を見るだけで、わかってしまう。これは特殊メイクで歳で年月を重ねたことにして撮影するものと確実に違うところだと思いました。
当時流行ったゲームや、パソコン、TV番組を挟むことで、米国人は(あぁあの頃)と言うタイムスリップも味わえることでしょう。
また、親の生き方が、子どもの人生に影響を与えるんだなってジワ~と感じてみたり、12~17才ぐらいの思春期の子ども達の危うさを実感したり、まるで自分の家族の歩みを見るような気持ちになりました。
当然、映画のような劇的なことは何もない作品です。だからこそこれが人生。そんな作品です。
なんだか見終わってからジワジワ良くて、またいつか見直して見たいと思う映画でした。
※しゃらちゃんありがとう

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