大坂の陣400年記念 大阪平成中村座 昼の部を観てきました。
大阪城、西の丸庭園の同じ場所で中村勘三郎さんが「平成中村座」を公演された時、私はまだ歌舞伎を観たことがありませんでした。
その公演を観たサクラさんが、勘三郎さんがあまりにも素晴らしいと感動し、次に来たら絶対見に行こうと約束してくれてから5年。
ずっと観たかった「大阪平成中村座」を観て来ました。
残念ながら、勘三郎さんは他界されたけれど、その意思を継いだ勘九郎さんと七之助さんの公演は、歌舞伎の艶やかさに酔い、演出に感動し、演技に大笑いした本当に充実した4時間でした。
<演目>
女暫(おんなしばらく)大薩摩連中一幕
三升猿曲舞(しかくばしらさるのくせまい)長唄囃子連中
江戸みやげ 狐狸狐狸ばなし 十一場
とてもバランスのいい演目だと思いました。
「女暫」は、歌舞伎十八番のひとつ「暫」を女形が演じる作品。女ながらも武勇に優れた巴御前が活躍するお話です。
もちろん巴御前演じるは、中村七之助。玉三郎さんと似た女形ですね。
こちらは、難しい古語だらけなのでイヤホンガイドがとても役立ちました。
「三升猿曲舞」は、大阪城にちなんだ演目。織田信長に仕える木下藤吉郎つまり豊臣秀吉が猿と呼ばれていた頃に、愛嬌とそつない踊りを披露する舞踊演目です。ラストに舞台バックの幕がはずされ、目の前に大阪城と紅葉の西の丸庭園が広がります。
素晴らしい舞台演出に感動しました。コレ、これが観たかった!
「狐狸狐狸ばなし」は、男と女の色欲のお話。ちょっと下世話な話ですが、最初から最後まで笑える喜劇でした。
片岡亀蔵さん演じる:おそめが最高です。亀蔵さんの当たり役ですね。
役者としては、中村橋之助さんが脂に乗っていますね。なんとなく勘三郎さんを感じさせます。
中村扇雀さんも、ノッていますね。手拭い屋伊之助は最高でした。元々は、勘三郎さんが伊之助、扇雀さんが、おきわ(七之助が演じた)で幾度か演じられたそうで、伊之助は初挑戦だったそうですが、すっかり扇雀伊之助でした。
勘九郎さんは観るたびに、勘三郎さんに所作や声音が似てきたなぁと思います。それが良いのか悪いのかわかりませんが、勘三郎ファンからすると、それは素直にうれしいことです。
素直に大笑いし、大阪城の美しさに日本美を感じ、歌舞伎がまた好きになった1日でした。
また勘九郎さんの歌舞伎を見に行きたいな。
コメント待ってます♪
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