平成中村座 「梅雨小袖昔八丈髪結新三」2012年浅草公演

「平成中村座」は、 故中村勘三郎さんが「江戸の芝居見物」を体験できるエンタテイメントを目指し2000年にはじめた芝居小屋での歌舞伎公演です。
はじまりは浅草で、その後、大阪、名古屋、そしてNY、ベルリン、ルーマニアで公演されました。

2015年の現在も、勘三郎氏の意志を継いで中村屋として、ライフワークにされています。
(先日見に行った2015年大阪秋公演の感想はこちら

平成中村座 梅雨小袖昔八丈「髪結新三」
(つゆこそでむかしはちじょう かみゆいしんざ)
2012年5月18日映像

CAST:中村勘三郎、中村橋之助、中村勘九郎、片岡亀蔵、板東新悟、
   市川男女蔵、市村萬次郞、板東彌十郎、中村梅玉

<あらすじ>
材木問屋:白子屋は、ここのところ経営難で苦しんでいた。そんな時に、ひとり娘:お熊に持参金付の婿の話が持ちあがる。女将でお熊の母親であるお常は、どうか納得して婿をもらってくれとお熊に懇願するが、お熊は、白子屋の番頭手代の忠七(中村梅玉)と恋仲。お熊は忠七に駆け落ちしてと懇願している話を、店先で盗み聞きしていたのが、髪結新三。新三は忠七に、ふたりで自分の家に逃げて来い、匿ってやると言うのだが、実はこれは忠七を騙し、お熊を匿い、白子屋から百両の身代金を巻き上げようと言う魂胆だったのだ。一方、新三にまんまと騙された忠七は、白子屋にも戻れず、さりとれお熊を助けるだけの力もなしと、身投げ死しようとする。それを土地の顔役・弥太五郎源七(坂東彌十郎)が止めたことをきっかけに、源七が十両の金でお熊を引き取りに新三を訪ねるが、強気の新三はそれをはねつけ、源七に恥じをかかせるのだった。事の次第を知った家主の長兵衛(中村橋之助)が新三のもとへ。巧みに弱みを突く長兵衛、さて・・・

<感想>
新三役は、勘三郎さんの父親:十七代勘三郎さんが亡くなる直前に勘三郎さんの稽古をつけた思い入れの強い作品だそうです。
江戸っ子のいなせな雰囲気のする演目でした。
この演目の魅力のひとつは、憎めない悪党の新三とその新三よりも一枚うわ手の長屋の大家とのリズム感の良いやりとりだと思います。勘三郎さんの新三もさることながら、長屋の大家:長兵衛役の橋之助さんが、本当に素晴らしかったです。歌舞伎メイクも、立ち姿、座り姿、所作のどれをとっても40代には見えぬほど年寄りそのもの。ふたりの弾むようなやりとりと、新三を押さえ込むほどの迫力、どれもこれも素晴らしかったです。この作品を見る限り、私の中では勘三郎さんより橋之助さんの方が魅力的。
脂ののってきた橋之助さんは、これからの歌舞伎を担う大切な役者ですね。

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