NOTES ON SCANDAL *あるスキャンダルの覚え書き*

未分類
未分類
2006年/英

監督 :リチャード・エア

CAST:
ジュディ・デンチ、ケイト・ブランシェット、ビル・ナイ

<STORY>
ロンドン郊外の中学で歴史の教師をしている初老のバーバラ。 家族も友達もいない彼女の心のよりどころは愛猫と、毎日欠かさず綴っている日記。そんなある日、勤務する中学に若さと美貌に溢れた新任の美術教師シーバが赴任する。日増しにシーバに強い関心を持つバーバラ。バーバラはシーバと親しくなるにつれて、彼女に異常な程の執着を見せるようになっていく。そして、シーバが15歳の教え子と関係を持っている秘密を知りシーバをコントロールしはじめる。

<感想> 評価 ★3.5
予想どおり満足の92分。演技も実力も文句なしの2大女優、ジョディ・デンチとケイト・ブランシェットに酔いしれて観れる素晴らしい一作。
本作は、日常の中に潜む、人との関係が作り出すスリラー映画と言えるだろう。
小説をベースにした脚本もよく出来てる。
私はケイト・ブランシェットが好きなのだが、この作品のブランシェットは本当に美しい。元々彼女は役柄ごとに七変化を見せる。「ロード・オブ・ザ・リング」ではエルフの国の女王に、「ヘヴン」では透明感溢れる儚くも強い女性を、そして本作は美しさと愚かさを合わせ持つ危うい女性を微妙なバランスで表現して見せてくれた。改めて素晴らしい女優だと再確認。
一方、ジョディ・デンチは英国そのものの、お堅いオールドミスを違和感なく完璧に見せつけた。
男性には理解できない世界かも知れないが、女性同士の関係では、どこにでもありそうで、起こりえそうな話であるところが怖い。
余談だが、ここ最近、イギリス映画やアイルランド映画を観るようになったが、労働階級の学校などとよく出てくる。日本で格差社会などと言われるがイギリスの格差社会も相当だなと思う。

コメント待ってます♪