2004年/スペイン 監督:アレハンドロ・アメナバール CAST: ハビエル・バムデル、ベレン・ルエダ、ロラ・ドゥエニャス、 マベル・リベナ、セルソ・ブガーリョ |
<STORY>
スペイン、ラ・コルーニャの海で育ったラモン・サンペドロは25歳の時、岩場から引き潮の海へダイブした際に海底で頭部を強打、首から下が完全に麻痺してしまう。以来、兄家族に支えられながらも、ベッドの上で余生を過ごさなければならなくなったラモン。彼にできるのは、部屋の窓から外を眺め、想像の世界で自由に空を飛ぶことと、詩をしたためることだけ。やがて事故から20数年が経ち、彼はついに重大な決断を下す。
それは自ら人生に終止符を打つことで、本当の生と自由を獲得するという「尊厳死」だった。
<感想> 評価 ★4.5
実在の人物ラモン・サンペドロの詩集「レターズ・フロム・ヘル」をベースにスペイン監督:アレハンドロ・アメナバールが素晴らしい作品として仕上げてくれました。
ほんと素晴らしい作品です。
心を震わせるほど感動したのに、レビューを上手く書けません。それは、どんな表現を使っても安っぽくなってしまうような気がするからです。
実在の人物:ラモンがどんな人だったかはわかりませんが、映画の中のラモンは、首から下が麻痺しているのに、シャレを忘れない、笑顔がチャーミングで、頭脳明晰。感受性が鋭く、人間の深みを感じさせる人物でした。
それはラモンを演じたハビエル・バルデムの魅力もきっと加味されているんだと思います。
基本テーマが「尊厳死」なので、重く、堅苦しい作品のように思うけれど、映画の中にはユーモアが溢れ、愛が溢れています。お涙頂戴ものに作られていないところも素敵です。
ハビエル・バルデムは老けメイクでラモンを演じました。どこから見ても50代にしか見えません。
またひとつ好きな作品にスペイン映画が加わりました。
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