1996年/米 監督:ニコラス・ハイトナー CAST: ダニエル・デイ=ルイス、ウィノナ・ライダー ジョーン・アレン、ポール・スコフィールド |
<STORY>
17世紀の後半、マサチューセッツ州セイラム。農夫のジョンは住み込みとして働いていたアビゲイル関係を持ってしまう。そのことを知った妻のエリザベスはアビゲイルを解雇。しかし、性の快楽に目覚めたアビゲイルはジョンに再び関係を迫るが、ジョンにとってアビゲイルは一夜限りのものにすぎなかった。しかしジョンを諦めきれないアビゲイルは、ジョンを自分のものにするために邪魔者である妻のエリザベスを陥れようと町中を巻き込んで、ある恐ろしい行動に出るのだった……。
<感想> 評価 ★3
強い信仰の末に起こる集団ヒステリー、恐怖から生じる集団催眠・暗示など人間は集団で何かを行うと、時として恐ろしい方向へ向かってしまうことがある。
本作品は実際に起こった「魔女狩り事件」をベースにアーサー・ミラー氏が戯曲として仕上げた作品の映画化。
どこかで間違ってるんじゃないかと思いつつ、途中で修正することができない怖さ。
正しいことを主張する人間を「悪魔に取り憑かれた」と処刑していく怖さ。
<集団>の恐ろしさでいっぱいの作品だった。
この映画を観たきっかけはダニエル・デイ=ルイスが主演だから。俳優としてのカレかなり惹かれるところがある。
ウィノナ・ライダーもアビゲイルを好演。ジョンへの恐ろしいほどの執着心、ジョンの妻への激しい嫉妬を狂気に変えていく演技力は一品。
取るも足りないようなコトで村人が次々と魔女の嫌疑が掛けられ、少女達の演技で陥れられてゆく様は背筋が氷るものがあった。 集団心理ってほんとに恐ろしい。
コメント待ってます♪