2003年/スペイン 監督 :ペドロ・アルモドバル CAST: ハヴエル・カマラ、ダリオ・グランディネッティ、 レオノール・ワトリング、ロサリオ・フローレンンス 2002年アカデミー脚本賞 |
<STORY>
病室のベッドに横たわる若くて美しい女性アリシア。彼女は4年前に交通事故に遭い、以来昏睡状態に陥ったまま一度も目覚めることはなかった。看護士のベニグノは4年間彼女を世話し続けるとともに、決して応えてくれることのない相手に向かって毎日語り続けていた。一方、女闘牛士のリディアもまた競技中の事故で昏睡状態に陥っている。彼女の恋人マルコは突然の事故に動転し悲嘆にくれていた。そんなベニグノとマルコは同じクリニックで顔を合わすうちいつしか言葉を交わすようになり、互いの境遇を語り合う中で次第に友情を深めていくのだったが…。
<感想> 評価 ★3
ふ~む・・・ ん~@ どうなんでしょ?この映画は。
見返りを期待しない深い愛情を「究極の愛」と言いたいのだろうか?
ペドロ・アルモドバルは「オール・アバウト・マイ・マザー」や、「死ぬまでにしたい10のこと」の総指揮をしたスペイン人の監督である。上記の2作品を見た私は、悲惨な出来事も耐えきれないような苦悩さえも淡々と描き、それでも生きていく人間を描く監督と言う印象だったので、この映画もかなりの期待を持って見てみた。かなり好きな監督だけに甘い点数をつけたいところなんだけれど・・・・この映画はいかがなものでしょう~か?
以下 <ネタバレ>
アリシアとベニグノ、ふたりが本当に愛し合っている時にアリシアが事故に遭い、植物状態の彼女に献身を捧げているならこれは究極の恋愛映画なのかも知れない。が、この映画の歪(いびつ)さはベニグノが勝手にアリシアを見初め、ひとり勝手に愛し、事故に遭ったアリシアの為に看護師としてアリシアの前に現れ、そして献身を尽くしていると言う事にある。これって新しいパターンのストーカーと言えないだろうか?まさに献身と異常は紙一重。
しかも彼女への気持ちを抑えきれなくなって行為をしてしまうなんてソレって愛情の押しつけ以外の何者でもないだろう。私がアリシアだったとしたら・・ベニグノの行為は迷惑だ。
コミニケーションがとれない愛情に困惑するマリオの方が余ほどフツウだと思う。
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