DOG VILLE *ドッグ・ヴィル*

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2003年/デンマーク

監督 :ラース・フォン・トリアー

CAST:
ニコール・キッドマン、ポール・ベタニー
クロエ・セヴィニー、ローレン・バコール
パトリシア・クラーケン

<STORY>
ロッキー山脈の麓に孤立する村ドッグヴィル。ある日この村の近く、ジョージタウンの方向から銃声が響いた。その直後、村人の青年トムは助けを請う美しい女性グレースと出会う。間もなく追っ手のギャングたちが現われるも、すでに彼女を隠し、その場を切り抜けるトム。彼は翌日、村人たちにグレースをかくまうことを提案した。そして、“2週間で彼女が村人全員に気に入られること”を条件に提案が受け入れられる。そうしてグレースは、トムの計画に従って肉体労働を始めることになるのだが…。

<感想> 評価 ★3
演劇の舞台を映画にしたような作品。白線を引いて区切っただけのドッグ・ヴィル村の設定。扉も壁もなくあけっぴろげ。その設定が意表をついた。あまりにもOPEN過ぎる設定は、人の内面を見せると言う監督の意思表示なのかも知れない。
さて、本作品を高評価するコメントを見てこの作品を見る機会を得たのだが私は好きではないし、見なくて良かったかなとも思っている。
内容は、閉鎖社会で生きる人々の集団心理や、優位に立つ人間と劣性に立つ人間との関係性の変化を見せ、どんどん「最悪」の方向へエスカレートして行く様を炙り出す。ラストの展開は衝撃的だが、グレースの立場に立って映画を観ていた私には十分フラストレーションが溜まっていたのでラストシーンですっきりした。しかし、思う。ラストをすっきりしたと思うこと自体「傲慢」なのだろうと。こんな力で押さえつける結末が言い訳がないだろう。だけど、我慢するのもバカらしいと思う。矛盾しているが。
この作品、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」のラース・フォン・トリアー監督作品だった。それを知って映画の展開や、自分を持たない人間、貧しさを理由にする人間の行動・発言に私がイライラする理由がわかった気がした。人を騙し、自分のある状況に悲嘆するだけで向上しようとしない人物が苦手だから。

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