最悪 奥田英朗 著

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<あらすじ>
川谷信次郎は、町工場の社長。工場は住宅地の真ん中にある。
不景気なご時世の経営不安と、深夜や休日の工場騒音の住人からの苦情など難題が山積みである。銀行に勤める藤崎みどりは、会社の合宿で、酔った支店長からレイプされそうになる。勇気を振り絞って信用できる上司に相談するが、銀行内の派閥抗争に利用され、怪文書が出回る。パチンコで食いつないでいる野村和也は、店で知り合ったタカオと、盗んだトルエンで儲けようと工場に忍び込むが、ヤクザに嗅ぎ付けられ、脅しを受け始める。
3人3様の人生を軸に”最悪”の底に落ちていく話。

<感想>
本の題名通り「最悪」な小説である。
3人3様がとことん最悪に落ちていき、最後の最後で3人の軸が1つに重なる。
どこまで落ちていくのかとその先が知りたくて、どんどん、どんどん読み進んでしまう。最後に少しだけ救いがある。それがあるだけで・・・ほっとした。

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