2006年 / 韓国 監督 :ソン・ヘソン CAST: カン・ドンウォン、イ・ナヨン |
<STORY>
自殺願望のある元人気歌手、ムン・ユジョンは叔母のシスターの勧めで死刑囚チョン・ユンスと会う。封印した過去を引きづりながら、なかなか心を開かない二人は、面会を重ねるたびに、お互いに自分自身と向き合う事を見出し、相手を信頼する事もできるようになったが、刻一刻と処刑が施行される時間が迫ってきた…。
<感想> 評価 ★3.5
韓国のエンタメ界の知識がほとんどないので純粋に1つの映画として鑑賞。
死刑囚との心の交流を描いた作品としては「デッドマン・ウォーキング」、
死刑を扱った作品としては「ダンサー・イン・ザ・ダーク」などがあり、
両作品ともに見た時は衝撃的で今でも忘れられない作品となっているが、
本作品もわかっていたと言えラスト10分は堪えきれず嗚咽が漏れてしまった。
本作品では「赦し」に焦点を当てている。
人を「赦すこと」がどれだけ大変であるか。2つのケースで表現し見せられるのだけれど、
どちらも「赦す」ことのむずかしさ、「赦す」と言う感情に行き着くまでがどれだけキツいか、
想像するだけでも壮絶で、重みを感じる。
「デッドマン・ウォーキング」もだったが被告人の根底には親からの愛を受けることなく、見捨てられ、食べることさえできないぐらい貧困で、暴行を受け、教育さえ受けれないと状態がある。
心がすさみ、犯罪が容易に起こる場所が生きる場所となってしまう。
主人公のユンスの生きる場所が違ったら、犯罪は起こらなかったのにと思うし、えん罪を訴える強さもあっただろうに・・・と。
こういう映画を見ると、人が人を裁くことの重みも感じるし、死刑の是非も考えなければならなくなるが
正しい結論なぞあるのだろうかと再び考えた。
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