2005年 / 仏、英 監督 :セドリック・スクラピッシュ CAST: ロマン・デュリス、ケリー・ライリー、 オドレィ・トトゥ、セシル・ドゥ・フランス、 ケヴィン・ビショップ |
<STORY>
スパニッシュ・アパートメントでの日々から5年。30歳になったグザヴィエはものを書く仕事にはついているものの、“食べていくためには!”とジャンルを選ばず、手当たりしだい仕事を引き受けている状態。元彼女のマルティーヌとは友人関係こそ続いているが、復縁する気配は無し。特定の恋人もなく、不特定多数の女性と夜を過ごす毎日。ある日、テレビドラマの脚本を手掛けているグザヴィエはいつものように局へ打ち合わせに行くと、これからは英語で脚本を書くように頼まれる。英語が出来ないわけではないが、自信の無いグザヴィエはかつてのルームメイトでイギリス人のウェンディと共同執筆することにしたのだが・・・。
<感想> 評価 ★3.5
バルセロナを舞台に、ヨーロッパ各国から集まった留学生たちがアパートで共同生活を送る青春群像劇「スパニッシュ・アパートメント」の続編。
前作から5年が経ち30歳になったかつてのルームメイトの現在も入れて話は進む。
「スパニッシュ・アパートメント」が大好きだったので即レンタル!やはり前作を越えることはなかったけれど、群像劇が好きな私は満足。
グザヴィェはいまだにウダウダと物書きをしながら女をとっかえひっかえ。ナゼか女にモテるのだ。前作を観た人は神経質な英国女性だったウェンディが自立した大人の女性に変わってる姿や、問題児だったウィリアムが芯の通った男に成長してる姿を観て感慨深いものを感じることだろう。
欧州は国同士言語も違うし、各国特徴があるイメージで、日本に住んでいると隣国は遠い存在だけど、グザヴィエがユーロスターでびゅんびゅんフランス、イギリス間を移動してるのを観て欧州は隣国は近い存在になっているんだなと感動。
ぜひ 「スパニッシュ・アパートメント」と通して2作観て欲しい。
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[…] <感想> 評価 ★3.5 1作目「スパニッシュ・アパートメント」、2作目「ロシアン・ドールズ」に続く、セドリック・クラビッシュの青春三部作の完結編。私はこの作品が好きです。 もしも、この映画を見たいなと思っているのなら、ぜひ1作目から見て欲しいです。 主役のフランス人:グサヴィエが、就職するに当たって、軽い気持ちで留学したスペインで出会う欧州各国の同年代の若者が共同生活する日常を描いた「スペニッシュ・アパートメント」は、島国でほぼ単種族だけで生活している私たちにはわからない世界観がありとても刺激を受けました。当時のグサヴィエは25才。 それから5年後の30才、「ロシアン・ドールズ」では前作の彼らがそれぞれ成長している姿をグサヴィエを通して見せつつ、フラフラ生活感のないグサヴィエが人生の方向性を決めようとする姿を描いていました。 そして、それから10年後が今回の映画です。 現代的な優男として描かれるグサヴィエですが、彼はちゃんと「父親として子どもと向き合いたい」と言う思いだけは大切にし、そのためにパリから仕事ない、ロクに英語も話せないのにNYに住む決意をするワケです。 ある意味ステキなパパですよね。まぁ頼りないけれど(笑) このように連作で時を経てからの彼らを見せられると、友だちじゃないけど、ちょっと知り合いのような気持ちになって、興味深く見てしまいます。 そもそも結婚に対する考え方も、新しいパートナーと子どもとの関係など、日本人の私には価値観や倫理観など理解できないんで、 (外国ってこんなんなんだー)見たいに見てしまいましたが。 元妻のウェンディの現パートナーが気をつかって話しかけてくる英語がほぼわからなくて、情けなくなるグサヴィエさんのくだり、ものすごくわかるぞーと思いながら楽しんで見終わりました。 […]