パレード  吉田修一 著

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<あらすじ>
とくに幸せでも不幸でもなく、いまだ人生を模索中―。
都内の2LDKマンションに暮らす男女4人の若者達。
「上辺だけの付き合い?私にはそれくらいが丁度いい」。
それぞれが不安や焦燥感を抱えながらも、”本当の自分”を装うことで優しく怠惰に続く共同生活。そこに男娼をするサトルが加わり、徐々に小さな波紋が広がり始め・・・。
発売直後から各紙誌の絶賛を浴びた、第15回山本周五郎賞受賞作。

<感想>
「パーク・ライフ」もそうだったが、吉田修一は都会に住む20~30代の社会の一員として機能しているのに、自我の中心が壊れている若者を”ふわ~ん”とした空気感で描く作家である。今回のシチュエーションも2LDKをシェアする男女4人。彼の小説は非常に「現代的」である。社会的に地位もある。でもパーソナルな自分はひとりで抱えきれない孤独を持ち、
果てしなく壊れていると言う。怖いと思うけどあり得ると思う。そう、彼の作品は「あり得る」と思えたらハマれるかも知れない。

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