エビータ　名古屋（通算2回目）

浅利慶太氏追悼公演「エビータ」

ジーザスに引き続き、今回は「エビータ」を観劇してきました。
「エビータ」は9年前に京都で、秋夢子さん＠エビータで見て以来、2回目です。

アルゼンチンを舞台に、ペロン大統領夫人エビータが誕生し、この世を去るまでの激しく劇的な生涯を、アンドリュー・ロイド＝ウェバーの素晴らしい音楽で見せるミュージカルです。
1996年には、マドンナがエビータを演じて映画化されました。
詳しいあらすじは、以前の記事に書いているので参照してください（ココ）※かなり古い記事です

エビータと言う女性

このミュージカルは、「女性の成り上がりストーリー」です。
田舎の私生児エヴァは、大都会に憧れ、田舎町を出たい！その一心で、タンゴ歌手の男に身を捧げ、ブエノスアイレスへと連れて出してもらいます。
その時、エヴァはまだ15才ー。
ブエノスアイレスへ行くと言う夢を達成したエヴァは、そこから男を取っ替えひっ替えしながら、モデル、女優、大統領夫人へと上り詰めるワケです。
そのなりふり構わぬ生き様は、そこまでする？？？と思うほどですが、彼女は自分の野望のために突き進んでいきます。

エヴァはアルゼンチンでは「聖女」と慕われていますが、大統領夫人にも関わらず、政治にまで介入し、アルゼンチン財政を壊滅的にさせてしまいます。
26才でファーストレディまで上り詰めた彼女は、33才の若さで亡くなりました。
エヴァの原動力は、社会へ不公平さ、理不尽さに対する怒りで、上流階級出身でないコンプレックスだったのでしょうね。

ミュージカルは、エヴァの葬儀のシーンから始まり、回想していくパターンで進みます。
そして物語の進行役をするのがチェ。

これぞ芝清道のチェ

これまで、芝さんの出演作品はいくつか見てきましたが、私はチェ役は芝さんが1番だと思っています。
今日も素晴らしい歌声でした。
立ち姿もチェの服装に合っていて、私は芝＠ユダよりも、芝＠チェが好きです。

「エビータ」のミュージカルでは、エビータとチェがとても重要です。
チェ役のキャストが、歌って伝えていく色で、作品が決まると言えるほどの重要な役どころ。
その意味で、今日は芝＠チェが作る世界を味わわせてもらいました。

で、今回の公演はダブルキャストになっているようです。
もうひとりのチェは、飯田洋輔さん。
ん～・・飯田＠チェも見てみたかった！

圧巻　江畑＠エビータ

私は江畑さんが、ウィキッドのエルファバを演じられてる時から大好きなんです。
できることならエルファバの江畑さんを見たいと心から望んでいるほど。

キャスト表を見て、江畑＠エビータを知った時、うれしかった♪
今日のステージは、パーフェクトだったんじゃないでしょうか？
最初から最後の最後まで江畑＠エビータに魅せられました。

ミュージカル「エビータ」は、けしてエヴァを礼賛していません。
むしろ、狂言回しのチェが、エヴァを批判しつつ進むので、エビータを演じるキャストは、その挑発を跳ね返して、信念を貫く強さと、行動力、そしてカリスマ性も感じさせなければならない役どころ。
そういう意味で、江畑＠エビータは、十分にエビータだと感じました。

演目が終わって幕が下り、挨拶に出てこられた時の、白ドレスの江畑＠エビータは、もうほんとうにエヴァにしか見えなかったです。

ファーストレディに登り詰めたエヴァが、民衆に向けて演説する「共にいてアルゼンチーナ」、素晴らしかったです。
もう一度聞きたい。

主役級のキャストがアンサンブル

驚いたのは、これまで主役級をされてたキャストのアンサンブル参加です。
例えば、内田圭さんは、ムファサ（ライオン・キング）でしたし、鈴木涼太さんは、スカイ（マンマ・ミーア）、ラウル（オペラ座の怪人）を演じておられました。
イヤ~　勿体ないキャストの使い方ですよね。

アンサンブルの成田蔵人さん

ガッツリ名前を出しましたが
今から10年前「55ステップス」に出演されてた成田さんに握手してもらったんですよね～私(笑）
それからずっと、見に行った演目にカレがいると注目して見てるんです。
今回、アンサンブルの筆頭にカレの名前がありました。
なんなんでしょうね、うれしいんですね、それが(笑）
この10年間のカレの軌跡を見たような不思議な悦び(笑）
名古屋、大阪での「リトルマーメイド」にも出演されてましたけど、勝手に私は応援しております

やっぱりアンドリュー・ロイド＝ウェバーよね

ジーザス、キャッツ、オペラ座の怪人、アスペクツ・オブ・ラブ・・・
ロイド＝ウェバーのミュージカル曲はいつも素晴らしいけれど、エビータの楽曲もやっぱりステキです。
「共にいてアルゼンチーナ」「ニュー・アルゼンチーナ」とにかく曲が素晴らしいですね。

本日のキャスト

エビータ