ノートルダムの鐘　京都 (通算4回目)

7ヶ月ぶりの「ノートルダムの鐘」

やっぱ「ノートルダムの鐘」は、奥深いわ～。

４回目になると、感じることが変わってくる。
１回目は、ただただ悲劇の話に思えたけれど、今日は「人間」を描いた作品だと思いました。

このミュージカルの素晴らしさと魅力は、劇団四季の他の演目よりも、演じるキャストによって、それぞれが解釈する「カジモド」「フロロー」「エスメラルダ」「フィーバス」を見れることです。

圧巻の川口竜也＠フロロー

今日は、外部出演の川口竜也さんのフロローでした。
フリーのミュージカル俳優、川口竜也さんと言えば、「レ・ミゼラブル」のジャベールですよね
私も、2013年に川口竜也＠ジャベールを観劇しました。
どんなフロローを演じてくれるのか、観劇前からワクワクでした♪

川口＠フロローは、ほんとうに素晴らしかった

フロローキャストとして、これまで野中万寿夫さん、村俊英さんを観劇しました。
私のイメージは、野中＠フロローはスケベ親父系、村＠フロローは、パパ系。
だとすると、川口＠フロローは、自分が男だと気づいた初恋系かな。

敬虔な信徒であり、聖職者として今まで清廉潔白に生きてきたフロローは、エスメラルダと出会った瞬間、恋に落ち、（好きだ。愛して欲しい。自分のものにしたい。抱きたい・・・）と言う人間の欲求が湧き上がり、その感情を自分で持て余します。
ナゼ、エスメラルダに惹かれるのか分からない。ジプシーを好きになる自分が許せない。
彼女とどうやって接すれば良いかもわからない。
川口＠フロローは、今まで恋をしたことがなかったんだなって感じるんです。

エスメラルダは教会で神に向かい、「私は大丈夫。多くの不幸な仲間たちを救って」と願います。それを聞いたフロローは、神について教えたい。それで繋がりたいと思うワケです。
しかしエスメラルダは教えを請うことを拒否。それどころか、彼女に性的対象として見ていることがバレてしまいます。
そこを指摘されたフロローは、辱めを受けたと感じ、愛情が憎しみに変化していくんですねー。

このようなフロローの心の変化は、川口＠フロローの演技、歌声でこちらに伝わってくるんです。
よくミュージカルの良さが分からないと言われますが～、歌声だけでそれが一瞬にして伝わるなんて、ミュージカルの醍醐味でしょう。
川口さんの壮絶テクニックなんでしょうね、これが。

フロローの独唱「地獄の炎」は、鳥肌が立ちました

カジモド＠金本さん

約1年ぶりに金本さんのカジモドを見ました。
以前とちょっとイメージが違ったような気がしましたが・・・
どこが・・と説明できないですね。
相対的に金本＠カジモドは好きですが、個人的には田中＠カジモドの方が好きかも知れません。

フィーバスはダントツ

佐久間仁さんは、絶対にフィーバスが良い
背が高くてイケメンで。
前回よりも彼に中にフィーバスが入って来てる感じがしました。
戦場で、墓標のない墓をいくつも・・そう仲間がたくさん亡くなってるワケですね。
その苦しさから逃れたい気持ち。
エスメラルダに魅了される気持ち、かなり伝わりました。
後ろ抱きで歌う「いつか」は、やっぱりメロメロになります(笑）

魅力的なエスメラルダ

エスメラルダの登場シーンを見た時、（ん～・・）と思ったんですけど、いえいえ、どんどん魅力的になっていくエスメラルダでした。
個人的には岡村美南＠エスメラルダ、好きです

言葉もハッキリ聞こえるので、フィーバスとの牢獄のやりとりも、良かったな。
涙を一筋流しながら歌う「いつか」はもらい泣きしました

CDのエスメラルダも岡村美南さんですが、CDと同じ歌声でした（いい意味で）

阿部よしつぐ＠クロパン

個性的なミュージカル俳優だと思います。
一気に自分の世界に持って行く人です。
独特の歌声もあり、過去の作品をみんな覚えています。
それって個性があると言うことだと思います。
クロパンは阿部さんがいいです。

新星を見つけた

武藤洸次さん

アンサンブルで出演でしたが、背が高くてイケメン。
とても目が行くキャストでした。
歌も上手かったですし、今後、彼が大きな役を手にするような気がしたので記しておきます

次回に期待

あと２回チケットを持っています。
もう１度フロローは川口さんで、カジモドは、新キャストの寺元健一郎さんか、田中さん。
フィーバスは、やっぱり佐久間さんで見てみたいな～と思っています。
千秋楽のチケットもあるので、千秋楽キャストも今から楽しみです

本日のキャスト「ノートルダムの鐘 」2019/10/02