(映画)母なる証明  *Mother*

 

祝 ポン・ジュノ監督 アカデミー賞監督賞受賞

「パラサイト ー半地下の家族ー」が第92回アカデミー賞の作品賞、脚本賞を獲得。
ポン・ジュノ氏が監督賞を受賞しました~。
アカデミー92年の歴史で、初の英語以外の作品の受賞で話題ですね~。

映画館はいっぱいの人だそうです。
韓国ドラマは苦手なので、スルーしている私ですが、社会派作品や、サスペンス系の映画はいくつか観ています。
記憶に残ってるところで、「オールド・ボーイ」、「息もできない」、「カル」あたりは猟奇殺人系で見応えがありました。
しかしながらポン・ジュノ作品は未鑑賞。
「パラサイト」を見に行きたいと思っていますが、まずはAmazonプライムで視聴できるこの作品を見てみました

 

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母なる証明  *Mother* 2009年 韓国

製作国:韓国

監督:ポン・ジュノ

CAST:
キム・ヘジャ、ウォンビン、チン・グ、
ユン・ジェムン、チョウ・ウヒ、
チョン・ミソン

5.0

STORY

静かな田舎町の漢方薬店で働く母は、女手ひとつで知的障害のある息子トジュンを育ててきた。最近の悩みは、トジュンが素行の悪いジンテとつるんで遊んでいること。
ある日、トジュンが母の目の前で逮捕されてしまう。容疑は ”女子高生殺害”。息子の無実を信じて疑わない母親は、息子の無実を証明するために奔走するのだが・・・。

 

感想 ★3.5

ポン・ジュノ監督作品は初見でした。
冒頭、60代前後の女性が、枯草原をひとり歩いている・・・と思ったら、踊りだすオープニング。
その映像はシニカルで、一気に、この女性に興味を惹かれます。
この女性こそ、主人公のひとり ”母” です。

その後のシーン。
店の前で友だちのジンテとふざけている息子トジュンを心配そうに見ながら、裁断機でザクザク薬草を切る母。
その切れ味良さげな音と、手元を全く見ないで裁断機を使い続ける母の映像が、”何か起こりそう”な気持ちにさせて、怖くてヒヤヒヤし、目を背けたくなります・・その時、想像をしてなかった方に何かが起こる!

この2つの出来事は、私をこの映画の世界に一気に誘いました。
監督賞を獲得してから言うのは、後出しジャンケンみたいですが、引きつけられる映像を撮る監督だと思います。

知的障害のあるトジュンをウォンビンが演じました。
ウォンビンひさしぶり~(笑)
相変わらずハンサムです。

自分の人生のほぼすべてが息子と言っても過言じゃない毎日を過ごす母をキム・ヘジャが演じてます。
もちろん知的障害を持っているが故、心配で仕方ないのでしょうけれど、その溺愛ぶりは少々異常なほど。
彼らの生活レベルはギリギリ~その下。
違法行為でありながら、針灸の技術を持っている母親は、商店街の女性などにタダで針灸を施し、互いに助け合って生活しています。
このレベルが韓国では一般的のように思えますね。

私は、映画を観たものが、どのようにでも解釈ができる映画に魅力を感じます。
この映画はまさにソレです。

 

 以下、ネタバレです 

 

深読みしないでそのままの解釈した場合、トジュンは知的障害で、母が大好き。
記憶が曖昧で、時々何かの拍子に思い出す。
アジョンから投げられた石を投げ返したら、たまたま彼女の頭に当たり、死んでしまった。
慌てたトジュンは、ケガをしたアジョンを早く見つけてもらうために、屋上に置いた(釈放後、犯人はそう考えたのかも?と母にトジュンが話していた)。
廃品回収のオヤジ宅の焼け跡に行った時、偶然 ”母の針灸針の缶箱”を見つけた。
それは母が大切にしているものだから持ち帰り、「なくしちゃダメだよ」と言って母に渡した。

映画で描かれたように、すべてその時、その時に処理したことと言える。

逆に、トジュンは ”知的障害があるフリ” をしていた可能性もないわけじゃない。
そう考える根拠は、5才の時の記憶。
トジュンは、母親が自分を殺害しようとして、農薬を飲ませたと分かっている。
アジョンを殺してしまった時、誰かに見られていたことを分かってる。
その相手が ”ある白髪の男” で、画像を見せられ、証言できるほど記憶している。
つまりは、知的障害であることを使って、母親をコントロールして、釈放させたのかも。

拘置所にいるトジュンは、ジンテが面会に来ないと言って、ジンテがアジョン殺害に絡んでいるかのように母に思わせ、ジンテにも協力させた可能性もある。
そこまで考えると、愚鈍なフリを続けることで、貧しい暮らしを楽に生きていたのかも?知的障害であれば、懲役も逃れられるし、仕事もしなくて良い。
だって溺愛する母親が全部世話をしてくれるワケだしね。

もしもそれがトジュンの画策なら、見事にそれに答えるよう、母親は廃品回収のオヤジさんを殺害してしまいました。
彼女はその事実に気づいたのかも。
太もものツボ(記憶を失うツボ)に針灸を施した母は、商店街の仲間と踊り楽しんだ・・・と。

作品の中には、貧富の差、知的障害者への扱いなど、不平等の表現も多かったですね。
あ、忘れちゃイケナイらしいですね、ポン・ジュノ監督と言えば、「跳び蹴り」だそうです。
もちろん、3回ほど跳び蹴りシーンが出て来ました。

また次の作品も見てみようかな?と思います。

 

 

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