<あらすじ>
地方営業に出かけたギタリストの夫に女の影を感じた妻が、隣家の男と営業先へと向かう表題作「夜を着る」、大人になりきれない男女のあてのないひと夜のドライブ「アナーキー」、父の葬儀に現れた愛人との奇妙な記憶を描く「よそのひとの夏」など八篇を収録。日常の皮膜が剥がれおちる旅をテーマにした短篇集。
<感想>
井上荒野さんの短編と言うことで期待して読み始めた。
ん~、井上さんらしい文章ではあるけれど、のめり込むまではいかず。でも、やっぱり井上荒野さんは文章が上手い。
アナーキー、映画的な子ども、ヒッチハイク、終電は一時七分、I島の思い出、夜を着る、
三日前の死、よそのひとの夏、以上8編。
今回はググッとくるほど心に残る短編はなかったのだけれど、「終電は一時七分」のラストは良かった。どの小説も多くは書かず、ポチッと途切れているのだがそれが心地よい作品。
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